花 植物の手仕事 つぐみ 母の日のリース

※この記事は2013年4月に取材したものです

一枚一枚花びらの色が違うあじさい。
ドライフラワーなのに、しっとりと潤いが感じられ、そこには生命が宿っているように思えます。
植物のありのままの美しさを大切にした、つぐみさんのドライリースがエンベロープに届きました。
箱を開けると五月の風がそよぐような爽やかな色合い。
母の日に贈ってみてはいかがでしょう。


「ドライフラワーはフレッシュできれいな状態のうちに風通しのいい場所で逆さまにして干して作ります。でも同じようにしてもできるものはいつも違って、そこがおもしろいんですよ」 誰のためでもなく花を咲かせる植物、そのありのままが美しいのだから、つぐみさんは自然の色、かたち、風合いを尊重しながらリースをかたちにしていきます。 「この葉や花はどこから見るときれいかなと考えながら、作っていきます。だから表だけでなくあえて裏側を見せることも。例えばバンクシャーの葉だったら、表と裏の色のコントラストがとてもきれいなので、リースの中では両方見せています」

いつまで飾れるのかをたずねると「花には終わりはないと思う」と、つぐみさん。湿気によって少しずつ色が変化していく様子もきれいだと思うし、茶色くなったら思い切って外に飾ってみてもいい。寂しくなってきたら自分で植物を付け足しても…。そうやってその人がいいと思うところまで花を堪能したら、楽しみの幅が広がりそうです。

エンベロープのために作ってくれたのは、お母さんに贈れるようにと今の時期の若々しくフレッシュな感じを表現したリース。

枝いっぱいに柔らかな若葉をつけた、散歩道の木。ある日一斉に花を咲かせる野原。そんな自然の移ろいをあちこちで発見する今の季節。リースの入った箱を開けると、寒い季節のそれとは違った春の色が目に飛び込んできます。

「長く楽しめるので、飾るのは室内がおすすめです。壁面に掛けるのはもちろん、ドアを開けて見える場所にウエルカムリースとして置いても。プレートの上にのせたり、大小様々なサイズを並べても可愛いですよ」

PROFILE 花 植物の手仕事 つぐみ
横浜 東京の花屋で働く。
その後 『花 植物の手仕事 つぐみ』として フリーで活動をはじめ、
花のリースやアレンジ ブーケ の制作 、店舗の植栽など、自然の色、形、風合いを大切に手掛ける。