山形県南東部、上山市。宮城県にまたがる
蔵王連峰のふもとに吉田果樹園はあります。
今年は冬が長く4月になっても
雪が降っていたそうですが、
訪ねた時にはつくしやオオイヌノフグリが野を覆い
春の訪れを告げていました。
上山市は、山に囲まれた盆地であるため
一日の気温差が大きく、また降水量が
少ないことから果物を育てるのに理想的なところ。
吉田果樹園でも初夏のさくらんぼの後は夏のぶどう、
秋のラ・フランス、冬のりんごと一年を通して
果物が収穫されます。

果樹の開花時期である4、5月は、
ラ・フランスやりんごの花を間引く作業が、
そして白く可愛らしい花をつけたさくらんぼには、
受粉作業が行われます。
蜂にお手伝いをしてもらいながら受粉するのです。
その後収穫期を迎えるのが、6月半ば。
収穫は10日から2週間の短期間で行われます。
しかも午前中しか採らないというから、
いかに限られた時期にしか
味わえないかがわかります。
収穫中に雨が降れば実が割れてしまうため
最後の最後まで気が抜けません。
吉田果樹園では有機質肥料を中心に使って
栽培、除草剤は使わずに作られています。

佐藤錦は甘さと酸っぱさのバランスがいい品種。
とてもジューシーで味が濃く、満足感があります。
そのおいしさを堪能するには、新鮮なうちにいただくのが一番。
今回は、朝摘んだものを果樹園から直接お届けします。
冷やしすぎずに冷たい水でさっと洗って、初夏の味覚をお楽しみください。