つぐみ 春の花あそび

毎日の暮らしをさりげなく彩ってくれる、花あしらいの花材を
「花 植物の手仕事 つぐみ」が選んでくれました。
球根や根がついた花や枝ものなど、春がすぐそこに来ている
今の時期に美しい草花を箱に詰めてお届けします。

つぐみの花あそび ― 春の訪れ ―

花が届いたら、まず切り口についているゼリーを水で洗い流し、
切り口を5mmほど斜めにカットしてください。

選んでくれたのは、ひと足早く春の気分を運んでくれる草花。
つぐみさんらしい素朴で可憐なセレクトです。
今回はつぐみさんに食器やジャムの空き瓶などを使った、
気負わず楽しめる花あしらいのコツを教えてもらいました。

きれいなラインを生かして

  • スカビオサ
  • ヤツデノミ
  • エンドウマメ

春の花の美しい線を見せるには、高さのある瓶が便利。ワインなどの空き瓶で大丈夫です。
生ける時は枝分かれしているエンドウマメに花を挿していくときれいにまとめられます。
ヤツデノミは短めにカット、スカビオサは瓶の倍くらいの高さにし、もう1本と高低さをつけると軽い仕上がりに。
カッティングボードにのせてフルーツや野菜、ジャムなどキッチンにあるものをプラスすると雰囲気がでます。

  • キッチンにあるアイテムをプラス。

  • エンドウマメを花留め代わりに。

  • 同じ花が2本ある場合は、高低差をつけて。

豆を使って野花を演出

  • スズラン
  • クリスマスローズ
  • ムスカリ

手軽に花が飾れるジャムの瓶。ただ下向きにならないように生けるのは難しいもの。
そこで役立ってくれるのが「豆」。瓶の2/3ほどの高さまで乾燥豆を入れ花を挿して、水を注ぎます。
そうすると豆に固定されて花がすくっと立ち上がり、野に咲いているようなアレンジに。
顔が見えて見ごたえのある仕上がりになります。
花を立たせるにはジャムの蓋に穴をあけて、そこに挿す方法も。こちらも手軽でおすすめ。

  • 大豆や小豆を使って。
    水を吸って翌日にはふっくら。

  • ムスカリの水は乾かないように。
    豆の水は2、3日に一度は替えてあげましょう。

  • 長皿をプレートに。
    ムスカリを浮かべてアクセント。

ティーポットでアレンジ

  • スズラン
  • ガマズミ

この時期ならではの美しい根のついたすずらん。
根も鑑賞できるように、ふっくらと丸いガラスポットを花器に選びました。
ポンと浮かべれば自然に立ってくれるので、生けるのは簡単です。
繊細ではかなげなすずらんには、違う印象の一輪を合わせるのも面白いです。
ここでは、生き生きとした赤いつぼみをつけたガマズミを添えました。
短めにカットして、すずらんの根にからませるように生ければ完成です。

  • ガラスポットも花器に変身。

  • 印象の違うガマズミを合わせてメリハリを。

  • 根が水の中で揺れる様子を楽しんで。

春の花でウエルカムフラワー

  • スズラン
  • スモークグラス
  • ヤツデノミ

見事な根をつけたすずらんを主役に、お客様を迎える花をつくりました。
花器に使ったのは、洗面器のように口が大きく広がった器。
生けるのに難易度が高そうですが、自立する根つきすずらんにスモークグラスとヤツデノミが自然に寄り添ってくれるので、
花留めを使わずに簡単につくれます。
玄関の目線の低い場所に飾って、小さな葉をメッセージカード代わりにおもてなしの心を表現しましょう。

  • 俯瞰で見られる場所に飾って。

  • 根がついていると自然に立つので花留めいらず。

  • 葉に「WELCOME」をスタンプ。お客様が
    帰る時は「THANK YOU」に差し替えても。

口の広い器にだって

  • セルリア
  • アンティークアジサイ
  • ヤツデノミ

食器とカトラリーを使った遊び心のあるアレンジです。
口の広い器に生けるのは難しいものですが、ここでは2本のスプーンを渡しその間に花を挿しています。
花のボリュームが出すぎないよう、カトラリーや水面が見えるよう余白をつくってあげると美しいバランスになります。
複数の花を生ける時はメインの花を決めて、その花にふくまれている色を手がかりに他を決めていくとうまくいきますよ。

  • スプーンの間に花を固定。
    フォークや箸を使っても。

  • 難しい花選び。ここではメインの花に
    セルリアを選び、合わせる花をセレクト。

  • 花の量は水の揺らぎが見えるくらいの
    ボリュームに抑えて。

お花でウォールデコ

  • チューリップ
  • ムスカリ
  • クリスマスローズ
  • ガマズミ
  • ヤツデノミ

花をしつらえる場所は、テーブルやキャビネットだけではありません。
写真や絵を飾る感覚で、壁面にも飾ってみましょう。小さな瓶に花を生けて、瓶の口に麻紐を巻くだけなので、とても簡単。
いくつかつくって壁面にリズミカルに掛けると、部屋全体の雰囲気が変わります。
春の花、特に球根花はぐんと伸びたり、花が閉じたり開いたり日々変化する様子が楽しめますよ。

  • 壁面や柱に掛けたり、吊るしたり。

  • 瓶の口に麻紐を結んで。

  • 小さな瓶なら花が少しでも見栄えがします。

※お届けするセットにここでご紹介した花材が必ずしも入るわけではありません。花材は気候によって左右されるため内容はお任せください。

いかがでしたか。どれも難しいテクニックは必要なく、すぐに取り入れられそうですよね。
つぐみさんが自分で生けると花への愛着が増しますよ と言っていて、その言葉が心に残りました。
わざわざ花器を用意せず、まずは1輪飾ってみる。
日々目にするところに飾っておけば、変化の様子も楽しめますし、水換えなどのお手入れも自然にできそうです。
春の訪れを待ちながら、お家の中に春の兆しを取り入れてみてはいかがでしょうか。

つぐみの花あそび ― 春の訪れ ―