素材のはなし 第1回 リネン

どんな革製品を扱っているの?
風合いのある天然の革です。

皮革には天然皮革、人工・合成皮革がありますが、
エンベロープオンラインショップでは動物の皮膚を
加工した天然皮革の製品を扱っています。
天然皮革は水に弱いなどの弱点もありますが、
自然のものならではの風合いがあり、
育てる楽しみが味わえます。

「皮」と「革」はどう違うの?
なめし加工で“皮から革”に。

動物の皮はそのままにしておくと、腐ったり硬くなってしまいます。
そのため製品にするには、なめし加工が必要。なめした皮を「革」と呼びます。

どうやってなめすの?
手間をかけることで味わい深く。

なめしにはいくつか方法がありますが、
エンベロープで扱っている皮革製品は
化学薬品を用いるクロームなめしではなく、
なるべく植物性由来のものを使いなめしています。
通常は3ヵ月ほどでできますが、時にはうまくなめすことが
できずに半年ほどかかることも。手間隙をかけることで
味わい深く変化していく革に仕上がるのです。

どんな風に変化していくの?
手間をかけることで味わい深く。

天然皮革は使っていくうちに手触りが柔らかく
馴染んでいきます。また茶色の革は色が濃くなっていき、
黒の場合は色はそれほど変わりませんが艶が出てきます。
使用頻度にもよりますが、半年ほど使うとこうした変化が
みてとれます。

お手入れ方法を教えてください。
表面のホコリを落としてあげて。

特別なお手入れはしなくても大丈夫ですが、
少し手をかけてあげることで革製品は美しく成長します。
お手入れといっても、布やブラシでホコリを
落としてあげるだけでOK。
また、長く使っていると乾燥したり硬くなったりすることも。
その場合は、革用のクリームで保湿を。
目立たないところで試してから塗ってください。

水に濡れたらどうすればいいの?
早めに拭いて陰干しを。

革は水分が苦手。濡れるとシミになったり、
縮んだりすることも。雨に濡れたり、水をこぼして
しまったら、なるべく早めに水分を拭いてください。
もしも水分が染み込んでしまったら周りをタオル
などで濡らしてぼやかす方法が有効。
その後、かたちを整えて陰干しを。

何か気をつけることは?
風通しのいいところで保管を。

革はカビが生えることがあるので、
しばらく使わない場合は風通しのいい場所で保管してください。
しまう前に表面のホコリや汚れを落とすのを忘れずに。
日常的に使う場合は、それほど神経質にならなくて大丈夫です。

コホロの革製品を使っている人にお話を聞く「わたしのバッグ」で、
これまで数々の愛用品を見せてもらいましたがどれも新品より素敵なものばかり。
みなさん特別なお手入れをしているわけではないそうですが、
日々使っていることが美しさへとつながっているように感じます。
手で触れると革がいい味を出すからなるべく触れるようにしてるという革作家さんもいらっしゃるくらいなので、
しまいこまずなるべく使ってあげるといいかもしれません。