素材のはなし 第1回 リネン

どうやって洗うの?
普通に洗濯機で洗ってください。

気をつけることといえば、蛍光剤の入っていない洗剤を
使うということくらいでしょうか(退色が進みやすくなります)。
おでかけ着や濃い色の服などはネットか手洗いをおすすめ
しますが、日常着やキッチンクロス、ベッドリネンなどは、
気にせずじゃぶじゃぶ洗って大丈夫ですよ。

アイロンをかけなくてはだめ?
かけても、かけなくても、お好みで。

白いシャツなどリネンはピシっとアイロンをかけなければいけない
イメージがあるかもしれません。それはそれで素敵ですが、
洗って干す時にシワを伸ばすだけでも充分。
自然なシワは表情があり、それもまたいいものなのです。

どんな風に変わっていくの?
どんどん気持ちいい肌触りに。

使っていくうちに、手触りが柔らかくなります。
身に着けるものならば、身体になじんでいくことが
実感できることでしょう。リネンは時とともに
古くなるのではなく、育つ楽しみが味わえる素材なのです。

夏の素材ですよね?
いえいえ、一年中使えます。

さらりとした肌触りのため、リネンは夏のイメージが
あるかもしれません。けれど繊維の中に空気をたっぷり含み、
保温性にも優れていることから、冬は暖か。
また繊維の表面が毛羽立っていて、ウールのような
肌触りをした起毛リネンというものも。
見た目も暖かで、秋冬らしい表情をしています。

生地を購入する時に気をつけることはありますか。
縮み分を考えてオーダーを。

リネンは天然素材であるため、大体2〜5%の縮みがあります。
生地によってはそれ以上縮むものもあるため、カーテンなど
きちんとしたサイズでつくりたい場合は、余裕をもって
5〜10%長めにオーダーすることをおすすめします。

リネンの生地を使って手作り、まず気をつけることは?
水通しをしてから裁断してください。

上でも触れたようにリネンは縮むため、生地が届いたら
すぐに使わずに水通しをしてから裁断してください。
まずたっぷりの水に数時間つけてから洗濯機にかけて
軽く脱水し干した後、アイロンで目を整えてください。
1回だけでは縮みきらない場合があるので、
厳密なサイズでつくりたい場合は2、3回洗濯したほうが無難です。

エンベロープではどんなリネン製品を扱っていますか

エンベロープオンラインショップでは、様々なリネンのものを
扱っています。産地はベルギーのものが多く、フランス、
イタリア、リトアニアなどのものも。

リネンバードからは、生地や編み糸など
手作りをするためののものや、テーブルリネン、
ベッドリネンなど暮らしを楽しむためのものを紹介。
リネンのある心地いい生活を提案しています。

リゼッタのリネンの洋服のほとんどは、
お客様が扱いやすいように、製品後に洗いをかけて
なるべく縮まないようにしています。
また時には織りや染め、プリントなど自分たちが
イメージするリネンの生地をオーダーし、服作りをすることも。

リネンを使ったことがないという方は、ハンカチなど小さなものから試してみてください。
肌触りや使っていくうちに変化していく風合い、段々と自分のものになってくる感じが味わえることでしょう。