MOORIT こんな糸で編んでみたい

こんな糸で編んでみたい 毛糸の店「MOORIT」糸と編み物の話

ヤーンショップ「ムーリット」の本「こんな糸で編んでみたい」ができました。
ひとくちに糸といってもその素材も作り手も様々、それぞれに物語があります。
この本ではその物語について、また選び方や上手な付き合い方について紹介。
編みものがもっと楽しくなるお話を詰め込んだ、まるごと1冊「糸の本」です。

著者:MOORIT
発行:グラフィック社
価格:1,600円(税別)
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ムーリットのスタッフより

本のタイトル「こんな糸で編んでみたい」の通り、ムーリットでは「編んでみたい」と思ってもらえることを大切に糸選びをしています。手触りのよさやたたずまい、編み心地、生産者が全行程に目を行き届かせきちんと作られているかなどを基準にしているのですが、そうしたものはあまり出回っていないため地道に探すしかありません。取引先はメーカーと個人の間くらいの小規模な作り手が多く、どの方もこだわりがあってユニーク。作られた糸にはストーリーがつまっています。

「糸の本をつくりませんか」と出版社の方に声をかけていただいたのは今年のはじめのことでした。まだ丸の内に店がオープンする前、二子玉川の小さなスペースで活動していた頃です。せっかく作るのならみなさんが編み物をしたくなる冬に間に合わせたいと思い、駆け足での本作りがスタートしました。買い付けや撮影に向かう飛行機の中でも編んだりして、なんとか11月の完成にこぎつけました。糸には色々あること、そこに込められた作り手の思い、各々のキャラクターを生かした「糸ありきの編み物」など、この本を通して糸のあらゆる可能性が見せられればと思いつつ作りました。読んだ方が糸に興味を持ったり、編んでみたいと思ってくださったらとてもうれしいです。

  • 第1章 素敵な糸たち

    「編みたい」と思う糸を求めて世界を旅するムーリット。その中では糸との出合いだけでなく作り手との出会いもあります。第1章ではウール、リネン、アルパカ、カシミアなど様々な糸について魅力あふれる作り手とのお話を交えながらお話します。

    これまで撮りためてきた羊の写真コレクションも多数掲載。品種による違いだけでなく、同じ品種でもそれぞれの個性があることなど色々と発見があるはず。ふわふわの毛に覆われた羊たちは、どの子も表情豊かで微笑みを誘います。

  • 第2章 編みたい糸と上手に付き合うために

    気に入った糸と出合ったら、その糸にとっていい方法で使ってあげたいもの。糸の太さやキャラクターを見極めて、どんなアイテムをどんな技法で編むのか。それをどう仕上げれば美しくなるのか。第2章では知っていることでスキルアップにつながる知識を紹介します。

    日本の編み図とは異なる英文パターンについても。英語が並ぶ説明は気後れするかもしれませんが、慣れてしまえば編みやすいもの。用語の一覧表を掲載していますので、ぜひチャレンジしてみて。

  • 第3章 編んでみましょう

    糸の個性に合わせてムーリットが10のアイテムをデザインしました。弾力性のあるメリノウール糸を使ってゴム編みのリバーシブルキャップを、あまり伸び縮みしないリネン糸では美しいドレープのでるタンクトップを…。それぞれ作り方とともに紹介しています。

    実はカバーの裏にはおまけがついていて、初心者の方にも取り組みやすいよう基本のテクニックを掲載しています。お手元に届いたらぺらっとめくってみてください。

  • 付録もついてます

    編みものをする時にあったら便利な2つの付録をつけました。巻きつけると糸の太さがわかるものさし「WPI」(写真下)と、糸を結びつけてその太さや何を編んだかを記しておく「糸情報カード」(写真上)。どちらも編みもの好きなムーリットおじさんが記されています。

    編むための道具やウールフェスト、「かせ」のお話など10個のコ ラムを掲載しました。こちらも合わせてお楽しみください。