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山本さんに革とのお付き合いについて聞きました
普段のお手入れは?
- エンベロープ
- 革小物を使っていて普段気をつけていることってありますか。
- 山本さん
- 気がむいた時にお財布をなでて、手の油を補給してます。
冬は乾燥してますので、乾燥した部分にオイルを入れてますね。 - エンベロープ
- 革小物をずっと使っていると、味ではなく汚くなってしまうことがあります。
そうならずに美しく育てるには、どうすればいいんでしょう。 - 山本さん
- 擦り傷や、爪跡などは時間が経つとキズが目立ちにくくなりますが、ホコリやゴミなどが糸目に入ると糸切れの原因になってしまいます。
なので、ブラシで綺麗な状態にしておくといいですよ。オイルが抜けると傷みやすくなりますので、革の状態を見てオイルを入れてあげると汚れではなく良い味に育ちます。 - エンベロープ
- おすすめのオイルはありますか。
- 山本さん
- オイルなら「レーダーオイル」を、ワックスなら「レーダーバルサム」をおすすめします。オイルには汚れを落とす効果が、バルサムには防水効果がそれぞれ若干ですがあります。お好みに合わせてお選びください。
お手入れ方法を見せてもらいました
- エンベロープ
- お手入れ方法を見せてもらえますか。
- 山本さん
- はい。まずは着なくなったTシャツなどの柔らかい布やブラシで、汚れを落としてください。
汚れが落ちたら、布にオイルまたはバルサムを少量含ませてなじませるように均一にのばします。 - 全体に行き渡ったら、余分なオイルやバルサムを拭き取ってください
水に濡れてしまったら…
- エンベロープ
- あと心配なのが、濡れてしまった時。対処法はありますか。
- 山本さん
- 水滴がついてそのまま乾くと、水滴の周りに染料の輪シミができてしまいます。
水がしみ込んでない場合は、拭き取ってあげます。
水がしみ込んだ場合は、濡れた部分の周りを濡らしてぼやかしてやるとシミにはなりません。
ちょっとやってみましょう。
こちらは、水がついてしまった革です。 - 水を染み込ませた布で、水シミをほがすような感じで全体を塗らします。ぼかすイメージです。
- こんな感じです。
- 左が水滴がついて放置したもの、シミができてますよね。右が全体をぼかすように濡らしたものです。
- エンベロープ
- 本当、手をかけたほうはシミが残ってませんね!これはやっておいたほうがよさそう。
革小物を使う愉しさって?
- エンベロープ
- では最後にちょっと大きな話になってしまいますが…
革小物を使う醍醐味って何でしょう。 - 山本さん
- 使っていただいているお財布を見せていただくと、人それぞれです。
短時間で味が出まくっている人、汚れも味だと言わんばかりに色んなものをお財布に刷り込んでいる人もいます。
やはり革は使う人が育たせているんだと感じます。
革を一枚で見るとキズやシワ、筋があったり繊維が伸びてたり、本当に生ものだなと感じます。
様々な使い方を許容できる懐の深さも革の魅力だと思います。
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