復習をしたら頭の中がすっきりしました。今日はもっと難しいことをやるのでしょうか…。
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前回で山を越えているので大丈夫。
今日学ぶのは、知っておくと便利なテクニックと仕上げのお話です。 -
よかった。安心して授業を受けられます(笑)。
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でははじめましょう。知っておくといいテクニック、その一つが「かけ目」です。
これは増し目の編み方の一つなのですが、編み地に穴があくのでボタンホールにもなりますし、
穴あき模様にも使えます。レース編みにも欠かせないテクニックです。
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はじめます。
右針に糸をこんな風にかけます。
次の目は表目で編みます。するとかけ目の穴ができあがり。
これは2箇所でかけ目をした状態で、2目分増えています。 -
確かに穴があいているところが2つありますね。
かけ目って、ただ糸をかけた状態で普通に編むだけなんですね。 -
そうです。それだけのことなのですが、動画でも見てみましょう。
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かけ目と一緒に覚えておきたいのが「すべり目」です。これも模様編みに役立つ編み方です。
またマフラーなどを編んだ時に両端の目をすべりめにすると、きれいなラインに仕上がります。右手の針に目を移します。ここで注意してほしいのが針の入れ方。表目を編む時とは違いますよ。
矢印のようにすっと入れて平行移動させる感じです。移動させたら次の目は普通に表目を編みます。そうすると後ろに糸が渡っているのがわかりますか。
これでできあがりです。すべり目も簡単でしたね。念のため動画で見てみましょう。
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つづいてメリヤスはぎです。目と目をつなげる時に使います。
まずつなげたい編み地をこんな風に並べてください。そしてここで使うのが前回も登場した、とじ針。端の糸を針に通します(ここではわかりやすいように、違う色の糸を使っています)。 端の糸の長さは編地の幅の3倍くらい必要です。
そして、下の編み地の一番最初の目に裏側から針を入れて糸を通し、編み棒からはずします。
つづいて上の編み地の一番最初の目に裏側から針と入れて糸を通し、編み棒からはずします。
次は最初に針を通した下の編み地の目に再び針を通します。編み棒からはずれている目ですよ。
そのまま下の編み地の2番目の目に針を通します。
同じ要領で上の編み地の編み棒からはずれている目に再び針を通し、つづいて2番目の目に針を通します。
このような感じでつなげていくと、まるでメリヤス編みがつづいているような自然な仕上がりに。 半目ずれますが、それで大丈夫です。
言葉で説明すると複雑に聞こえるかもしれませんが、動画で見ると単純な動きであることがわかります。
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最後に仕上げの話をして終わりにしましょう。
「編み終わったけど、きれいにできなかった」とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、
必ずしも失敗しているわけではありません。こちらを見てください。
色は違いますが、どちらも同じ糸で同じものを編んでいます。 -
え、同じものですか。右と左、模様や角の現れ方が全く違いますね。
どうやったら右のようにきれいに仕上がるんですか。 -
右は「ブロッキング」という方法で仕上げているのです。
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ブロッキング?どうやってやるんですか。
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ぬるま湯に浸して水分をきった後、台の上で形を整えます。
その状態をワイヤーや針で固定し、乾くまでおいておくのです。
これはムーリットのスタッフがブロッキングしている様子ですが、
畳の上にバスタオルを敷いているそうですよ。 -
ブロッキングをするだけで、仕上がりが変わってくるものなんですね。
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糸の風合いも出ますしちょっとしたサイズの修正もできるので、
最後にこのひと手間をかけることをおすすめします。
ムーリットの本でより詳しく説明していますので、興味があったら見てみてください。編み方の説明はこれで終わりです。次回はいよいよ最終回。模様編みや輪針の話などをします。