今回は丸く編むレッスンでしたよね。
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はい。でもその前に、編み図の話をしましょう。
棒針と同じく、かぎ針にも編み図があります。これは細編みの編み図です。
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は鎖編み、
は細編みの編み目記号でしたよね。
どこから編み始めるんでしょうか。 -

左下からです。
左下の作り目スタートからはじめて、
1段目は右から、2段目は左から3段目は右から編んで左上で終わりです。 -

そうやって往復編みしていくんですね。
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文字で説明すると難しく聞こえるかもしれませんが、やってみると動きは単純ですよ。
往復編みでコースターを作っても。左が細編み、右が長編みです。
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では円を編んでいきましょう。この編み図の通りにやってみます。
まずは作り目、図でいうと
です。
指に糸を2回巻きます。
指から糸をはずして、親指と中指で輪っかを押さえます。
輪の中に針を入れ糸をかけて、輪の中から引き抜きます。
もう一度針に糸をかけて引き抜きます。これは1目に数えません。
ここまでが作り目です。
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次に立ち上がりの鎖を一目編みます。編み図でいうと、
の上にある
の部分です。
立ち上がりの鎖一目を編んだら、また編み図を見てみましょう。
作り目の周りを6つの細編み
が囲んでいるのがわかりますね。
作り目にこの6つの細編みを編んでいきます。輪の中に針を入れます。
糸をかけて輪の中から引き抜きます。
もう一度針に糸をかけて、針にかかった2本の糸を一度に引き抜きます。
これで細編みが1目編めました。
同様に編んでいき、細編みを6目編みました。
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次に作り目の輪を引き締めます。
糸端を少し引っ張ってみると、2本の輪のどちらかが動きます。
動いた糸を引っ張ってください。
輪が締まってきます。
糸端を引っ張ると、もう一つの輪も引き締まります。
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1段目の最後は引き抜き編みをします。
最初に編んだ細編みの頭の鎖2本を拾ってください。図で見ましょう、ここです。
最初に編んだ細編みの頭の鎖2本を拾ったところ
糸端をくるみます。
糸端をくるみながら針に糸をかけて引き抜きます。これで1段目が編み終わりました。
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2段目もまず立ち上がりの鎖を1目編んでください。鎖編みをしたら、細編みをしていきます。
針を入れるのは、引き抜き編みをしたところの鎖2本です。図で見ましょう、ここです。
細編みを1目編んだら、編み図を見てみましょう。

2段目には
の記号が6つ記されています。
は1つの目に細編みを2目編み入れるという意味です。
つまり増し目です。
なので下の図のように1目につき2目編みます。
1段目で6つ編んだ細編みにそれぞれ2目編み入れていくので、
2段目は細編みを12目編むことになります。
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編み図の3段目を見てください。3段目もまず鎖編みを1目編ますね。
そのあと「細編み2目編み入れる」と「細編み」を交互に編んでいきます。
そうすると、3段目は細編みを何目編むのでしょうか。 -

わかりました!18ですね。
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正解です。こちらが3段編み終わったところです。
編み終わりは、前回のレッスンでもやりましたね。糸の端を10cmほど残してカットします。
そのまま糸を輪から引き抜いて、きゅっと引っ張ります。そしてとじ針に糸を通し、
目立たないよう編み地の裏側に4〜5目ほどくぐらせたら終了です。
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円に編むのもまっすぐ編むのも、基本的なことは同じですね。
ところで、円を編んでいるとどこからスタートしたのかわからなくなる時があるんです。
数えながら編んでいけばいいんでしょうけど…。 -

段のはじまりが分からなくなるということですね。
その場合は編みはじめのところに段数リングをつけておくといいですよ。
立ち上がりの目がわかりにくかったら、段の編みはじめのところに段数リングをつける方法もあります。
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これなら無意識で編んでも大丈夫ですね。
あと、自分で編むときれいな円にならないんです。失敗しているんでしょうか。 -

大抵の場合は失敗ではありません。
スチームアイロンで蒸気をあてて形を整えてあげるときれいになりますよ。
または棒針レッスンの4時間目で教えたブロッキングをしてもいいでしょう。 -

かぎ針の入門レッスン、ありがとうございました!
まずはコースターをつくってみようと思います。
ゆくゆくは、ムーリットのキットに挑戦できるように頑張ります。



