丸の内 新しいムーリットへ

この春、糸の専門店ムーリットが二子玉川から東京丸の内へ引越しました。
新しいお店は東京駅からすぐ、JPタワーKITTE(キッテ)の4Fです。

KITTEは、旧東京中央郵便局局舎が生まれ変わってできた商業施設です。ムーリットの店内は天井が高く大きな窓がある開放的な空間。窓の外には赤レンガ造りの東京駅が構え、その後方には様々な電車が行ったり来たり。そこに広がる風景は、便利な場所ではあるけれど不思議と忙しさを感じさせません。特にムーリットのあるフロアは、かつての郵便局長室が残されていたり、カフェが併設された本屋さんがあったりして、時間の流れがゆるやか。糸を眺めながら何を作ろうか、想像がふくらみそうです。

お客様に「ここは何の店?」と聞かれることもある、少し独特な新しいショップのインテリア。実は図書館をイメージしました。レッスンもできるように中心に大きな白いデスクとチェアを置き、壁面のシェルフには糸や編んだものがぎっしりと詰まっています。
そのひとつひとつに物語があるのがムーリットの糸。
アメリカの羊飼いの糸、岩手の女性が手紡・草木染めをした糸など国内外からユニークな糸が集まっているので、どこからやってきたのかどんな人が作っているのかスタッフに聞いてみてください。

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編み物は冬のイメージがあるかもしれませんが、糸を替えればどのシーズンだって楽しめるもの。今ムーリットの店内に並んでいるのはリネンやコットンなど爽やかな春夏の糸がメイン、冷房対策にショールを編んだり、サマードレスの上に羽織るボレロに挑戦してみるものいい。ポカポカと気持ちのいい季節だから、芝生の上でニットピクニックもおすすめです。

新しい店は来るたびに発見がある店にしたいと、ムーリットスタッフ。定期的に企画展やレッスンを開き、編み物好きな人だけでなく、これまで無縁だった人にも楽しめる場所にしたいと考えています。アクセスしやすい場所になったので、よかったら立ち寄ってみてください。そこには一本の糸から広がる、新しい世界が待っているかもしれません。