16.02.03

週末に今年の味噌を仕込みました。時間とともに発酵が進んでいく様子を見ていると、ベランダの植木鉢に新しい葉を発見した時のような小さな喜びを感じます。

■ほっておけば自分で味噌になってくれる

味噌をつくるといっても、工程はとても簡単です。
煮大豆と麹、塩を団子にして、密閉容器にすきまなく詰めるだけ。
あとはほっておけば、自分で味噌になってくれます。

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去年つくった味噌。こちらも混ぜ込んでつくります。絶やしてはいけない!という思いが今年も味噌をつくらせます。

 

パンをこねるのに似ている、
編み物をするのにも似ているこの無心になれる感じ。
麹に塩をまぶしながら、大豆をつぶしながら、
はっと集中している自分に気づきます。

3-min

大豆をつぶしていたら「やってみたい!」と息子。「棒を抜くときは重いんだねー!」ちょっとやってみたら気が済んだようでどこかに行ってしまいました。

5-min

空気が入らないようにみっちりと詰め、重石をして置いておきます。

 

■おいしいというよりほっとする味

実家の母も味噌をつくっていました。
大豆を煮る圧力鍋のシュンシュンと忙しない音や、
台所に広がる大豆の甘い香り…
何も食べたくないほど疲れて帰ってきた日も
母の味噌汁を飲むとなんだか安心して、元気が出たものでした。

 

6-min

料理上手ではないけれど自分でつくったものは身体に合っているなと感じます。食べ慣れているからなんでしょうね。

 

手づくりの味噌の味を表現するとしたら、
おいしい!というよりほっとする味。
「手前味噌」という言葉があるように、自家製を自慢したくなる気持ち、
なんだかわかる気がします。

 

watanabe

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