師走を迎え、今年も残すところ僅かとなりました。

フランスの12月といえばノエルですが、家族の一大イベントですので
子どもも大人もみんな揃って浮足立っています。

我が家も家族間で頻繁に連絡が交わされ、開催場所や人数、
食べるものや贈り物は何にしようかなど、日々作戦会議が
繰り広げられています。

このやりとりを聞くと年末だなぁと感じます。

義父からは靴下を希望されたので、暖かくてちょっとしゃれた色の
上質なものが手に入るといいな、
と街に出るたびにあちこちお店をのぞいています。

ショコラティエのウィンドウではサンタさんのおもちゃ工房が
描かれており、楽しげな雰囲気に思わず足を止めました。

▲おもちゃも動物たちもベルトコンベアや梯子に至るまですべてチョコレートでできています

プレゼントを待つ世界中の子どもたちのため、今頃は梱包作業に大忙しですね。

中には最初に欲しがっていたものから急に変更する子どももいるので、
そういったイレギュラーな事態の対応なんかもきっとご苦労があるのでしょう。

滞りなく、無事に25日の朝に届きますように。

▲ハンカチにもささやかな季節の楽しみを

皆様にとってこの1 年はどんな年でしたか?

先日、2024年度のリネンの収穫量が昨年より大幅にアップした
という記事を読みました。

ここ数年は猛暑の影響で良くない結果が続いたため、
過去の不作を取り戻すべく栽培量を増やしていたのだそうです。

この夏は比較的過ごしやすかったので、天候に恵まれたことも
豊作に繋がったのでしょう。

冬に耕作する「冬リネン (lin hiver)」 も、栽培量が増えたのではないかなと感じます。

ノルマンディ地方でも南のあたりで試験的に栽培されていると
以前に聞いたことがありましたが、北部に位置するルーアン近郊の
田舎街でも冬リネンの畑を見かけるようになりました。

フラックスはローズマリーのように小さな葉をたくさんつけた姿が
特徴的ですので、見ればすぐにわかります。

春に種を蒔く通常のリネンよりも時間をかけてゆっくり育つと思うので、
ときどきこの畑の様子を見に来たいと思います。

▲冷たい雨風に耐えながら越冬中

私個人としては長年夢だった【犬を家族に迎える】をついに叶えた、
忘れられない年になりました。

愛犬トラとの生活は予期せぬ病気や怪我などの心配事が増えた
という意味ではとても大変ですが、それ以上に幸せが多く人生の
プレゼントを貰ったと思っています。

▲我が家のツリーはリネンにプリントされたタペストリー。これなら犬が興味を持って噛んでしまう心配無用

来年はどんな年になるのでしょうね。

自分の努力だけではどうしようもないこともあるので、生きているうちに
目標の全てをクリアするなんて難しいのでしょうけれど、
今が一番若いんだということを忘れず新しい年もチャレンジを諦めずにいたいです。

本年もアトリエだよりをお読みいただきありがとうございました。

暖かくしてどうぞよいお年をお迎えくださいませ。

▲Joyeuses fêtes 楽しいお祝いを!の意味。よい時間を過ごしてね、のようなニュアンスで年末年始によく使うフレーズ
▲絶賛縫製作業中のアトリエ。ブラウスの衿を手刺繍で水玉模様にしました

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/