話題にしづらいけど知りたい、デリケートゾーンケアのことを聞きました

■なぜ専用のケアが必要なの？

エンベロープ「今日はデリケートゾーンのお話をうかがいたいのですが、その前に会社の名前が気になりまして。おもちゃ箱ってユニークな社名ですね」

神谷さん「そうですよね。というのも、弊社はもともと幼稚園からはじまった会社なんです。

ドイツのシュタイナー教育教材を扱い、その後シュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法によるデメター認証の化粧品の取り扱いもスタートし、オーガニックライフを提唱しています」

エンベロープ「思いがけないいきさつでしたが、そうしたつながりでオーガニックコスメを取り扱うようになったのですね。そういえばBIOTURMもドイツのブランドでしたよね。

では本題に入りまして、デリケートゾーンケアについて教えてください。あまり聞き慣れない言葉なのですが……」

神谷さん「最近はメディアで取り上げられていますが、それでも日本ではまだ浸透していないのが現状です。でもデリケートゾーンの肌はとても薄く、その分経皮吸収率も高いのです。腕が1とするとデリケートゾーンの吸収率はその42倍ともいわれるので、できれば洗浄剤にも気を使ってあげてほしいんです」

エンベロープ「ずっと身体と同じボディソープで洗ってました」

神谷さん「そういう方が多いと思います。でも、デリケートゾーンは酸性ですが、一般的な固形石鹸はアルカリ性。弱酸性のボディソープもありますが、泡立ちをよくするため合成界面活性剤が含まれていることが多く、デリケートゾーンには刺激が強すぎるのです」

エンベロープ「そういえば、以前洗いすぎた時にしみたことがあります。その後少しかゆみも生じました」

神谷さん「そうした洗浄剤で洗いすぎてしまうと、肌が本来持つ潤いや必要な常在菌まで流れて、かえって雑菌などが繁殖しやすい状態に。

酸によって細菌の侵入を防げるので、デリケートゾーンは酸性の状態に保たれていることが大事です。デリケートゾーンのpH値が3-4程度に対し、ボディーの皮膚のpH値はpH5.5程度。髪をシャンプーで洗ったり、顔を洗顔料で洗うのと同じようにデリケートゾーンにも専用アイテムを使うのが理想です」

■pH値に合わせたアイテム選びが大事

エンベロープ「BIOTURMのフェミニンラインがデリケートゾーンと同じpH値なのは、そういうことなんですね」

神谷さん「そうなんです。自然のpH値に保ちバリア機能をサポートするよう、オーガニック乳清由来のpH値3～4のラクトインテンシブアクティブコンプレックス（ホエイ）が配合されていてます」

エンベロープ「ホエイですか。だからどのアイテムも乳酸飲料のような甘い香りがするんですね」

エンベロープ「アイテムは3つありますが、それぞれどんな役割があるんですか」

神谷さん「ボディソープのように洗浄に使うのが、ウォッシュジェルです。カモミールとカレンドラの植物エキスが、下着の摩擦やムレなどのトラブルも防ぐ役目も。

フェミニンクリームにはホホバ種子油、オリーブ由来のスクワランなどの植物油が配合されていて、年齢とともに乾燥しがちなデリケートゾーンにうるおいと弾力を与えてくれます。

デュオスプレーはデリケートゾーンを清潔に保つためのもので、クエン酸が配合されていて爽やかな使い心地。生理の時にふきあげに使ったり、家庭介護など、入浴が難しい状況下の方へもおすすめです」

■どうやってお手入れすればいいの？

エンベロープ「ケアの仕方を教えてください。特に洗い方については、私たちスタッフの間でもどうやって洗うのが正解なのかわからないという声がありました」

神谷さん「洗い方は前から後ろに向かってが基本です。こすらずなでるように、爪をたてずにウォッシュジェルで優しく洗ってください。汚れが残りやすく細かい部分も丁寧に洗って、ぬるま湯で洗い流してください」

エンベロープ「ぬるま湯なのですね」

神谷さん「熱いお湯で洗うと、必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。フェミニンクリームはお風呂上りに水分を拭いた状態で薄く塗り重ねてください。デュオスプレーはお肌を清潔にした後指でなじませるか、ペーパーやコットンにスプレーし、気になる部分のふきとりにご利用ください」

■自分の身体の気づきに　きっかけづくりに

エンベロープ「お話を聞いて、自分の身体のことなのにちゃんとわかっていないなと感じました。洗い方をきちんと習ったこともないですし、不調を感じても話題にしづらいことでもありますし……」

神谷さん「確かに話題にしにくいですよね。なのでケアを取り入れることで、自分の身体に目を向けるきっかけになったらいいと思います。

自分へのご褒美のように一日の終わりにケアをしてあげると不快感が減ったり、自分を労わることで優しい気持ちになれますよ」

エンベロープ「BIOTURMは香りがよいし、隠しておくのではなく見える場所におきたくなるようなパッケージも魅力。前向きな気持ちで毎日の生活にケアを取り入れられそうです」

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