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15.10.09
これが編みたい 棒針編みのビギナーズプロジェクト
ムーリットの新しい本「これが編みたい」(グラフィック社)ができました。
3冊目となる今回の本は、編み針を持ったことがない方にもわかりやすく解説したビギナーズブック。
難しい技法を使わずに編めて、毎日のおしゃれにもちゃんと役立ってくれる
5つのアイテムをご紹介しています。
新しい本についてムッシュムーリットに聞きました。
ムーリットのこれまでの本、「こんな糸で編んでみたい」そして「編みたい糸で、編みたいパターン」は割とマニアックな内容でしたが、今回はがらりと変わって初心者向けの本なんですね。
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より多くの人に編み物の楽しさを知ってもらいたいと思ってつくった本なんです。一番大切にしたのは、編みたいものを編めるようになること。最初に編んだものをいつまでも使ってもらえたら素敵だなと思って、ちゃんと毎日のおしゃれにも役立ってくれるものを意識してデザインしました。
基礎のテクニックを学びながら、欲しいものが編めちゃう本なんですね。
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お店にいらっしゃるお客様には、全く初めてなのに「これが編みたい」という熱意で難しい作品を編み上げてしまう方もいらっしゃるんですよ。
それは、これが欲しいと思う気持ちがあるからできることだと思うんです。
だから初心者にも編みやすくて、さらにそれが欲しいと思ってもらえるものであることを大切にしました。
実は初心者にはちょっと難しいことも載っているんですけど、それが難しいと思うのは、むしろ少しやったことがある方なんですよ。
確かにまっさらな状態の時は何が難しいかもわかりませんでした。
本では一つ一つの工程が紹介されているので、言われた通りに進んでいけばいつのまにか難しいポイントもクリアできて、ちゃんとゴールに連れていってもらえる感じです。
初心者用の本って表目や裏目など基礎の編み方の紹介がひととおりあってから、応用編として簡単なアイテムを編むページがある、そんなイメージだったのですが、この本ではいきなり編み始めてしまうんですよね。それがユニークだな~と思いました。-
初めての方は、表目裏目っていわれてもそれがどのような時に使うものかピンとこないもの。それよりもまず編みたいと気持ちに応えられるように、編み進めながら基礎テクニックを学ぶかたちになりました。
きれいに編むコツなどブラッシュアップのためのお話も紹介していますので、初心者だけでなく経験者の方もぜひ手にとってみてください。
■本で紹介している5つのプロジェクト
一番最初がセーター!?と身構えないでください。増し目や減らし目
をせずに、ただまっすぐ編むだけでOKの簡単セーターなんです。
肩の落ち感と衿のあきが野暮ったくならないようなデザインにしました。
作り目・表目・裏目・伏せ止め・とじ・はぎ
デザインがシンプルだから糸は遊びたいなと思って、素朴な糸と鮮やかな段染めの糸を2本取りにしました。
トラッドな着こなしに合うマフラーは、男性への贈り物にもおすすめ。セーターで学んだ表目と裏目を応用して、模様編みを編んでいきます。
表目と裏目を使った編み模様(かのこ編みとリブ編み)
ふっくらとしたボリュームを出すため、細目のアルパカの糸を4本取りにしました。
存在感のあるしっとりとした肌触りの編地になります。
巻き方によって色んなアレンジができる三角ショール。人気のボーダー柄も、糸を替えながらメリヤス編みをすればできてしまいます。
増し目・減らし目・透かし模様・糸替え・ブロッキング
編み込み模様に使うシェットランドウールの糸を選びました。
カラーバリエーションが豊富なのでお好きな組み合わせのボーダーをつくってください。
繊細なレース模様は、難しそうなイメージがあるかもしれません。初めての方にも取り組める、シンプルなパターンのリストウォーマーです。
レース模様
ポッサムという小動物のふわふわの毛足が、レース模様の編地の陰影を引き立たせてくれます。
軽く暖かく肌触りも抜群で、直接肌に触れるアイテムにぴったり。
秋冬のコーディネートに欠かせないニット帽を、なわ編みでつくってみましょう。ビギナーにうれしい増減なしのシンプルなデザインになってます。
なわ編み・輪編み
弾力があるハリスヴィルデザインズの糸は、立体感が生まれやすいのでなわ編みが美しく引き立ちます。
編み上げた後のブロッキングで、模様が整い、風合いが軽く仕上がります。
>>ただいま「これが編みたい」を読みながら、
ほぼ初心者のスタッフと少し経験があるスタッフが編んでいます。
次回はその様子をお届けしますね。
カテゴリ:ムーリット