花とおいしいもの
すり鉢がひとつあれば

和食、洋食そしてお菓子にも使える、すり鉢。
ゆっくりと変化していく素材、台所に広がるいい香り…。
便利な機械もありますが、自分の手で丁寧につくる一皿は格別です。

今回は、リゼッタカフェの料理・デザートをプロデュースする鶴見昂さんに、すり鉢を使ったレシピを教えてもらいました。





教えてもらったのは、ハリッサ。
ハリッサとは、チュニジア料理に使われる唐辛子を使ったペースト状の調味料。和食でいうところの柚子胡椒のようなものでしょうか。
本来は赤唐辛子を使うのですが、今回はいま出回っている青唐辛子を使ってつくりました。


青唐辛子のハリッサ(4人分)
●材料●
・青唐辛子(生) 6本
・にんにく 1片
・コリアンダーシード 小さじ1
・クミン 小さじ1
・キャラウェイシード 小さじ
・塩 大さじ2/3 
・オリーブオイル 大さじ3


●作り方●

1. 青唐辛子は種を取り除き、粗みじんに切ります。
にんにくも芯を取って粗みじんに。


2. すり鉢に1を入れ、細かくなるまですり潰します。


3. 2にオリーブオイル以外の材料を入れ、
ペースト状になるまですったら、オリーブオイルを流し入れ、
もう一度すります。


これでできあがりです。
クスクスに添えたり、パンに塗ったり、スープに加えたりと使い道は様々。
保存ビンに詰めて、オリーブオイルをはっておけば冷蔵庫で約1週間もつので、週末につくりおきしておくといいかも。

それでは、ハリッサを使ってチキンサンドをつくりましょう。





ハリッサのサンドイッチの作り方(4人分) 材料:

・ハリッサ 4人分
・ヨーグルト 大さじ5
・鶏モモ肉 2枚
・食パン 8枚
・レタス、トマト適宜
マヨネーズ材料:
・卵黄 1個
・フレンチマスタード 15g
・酢 10g
・塩 5g
・こしょう 適量
・オリーブオイル 200cc




●作り方●

1. 鶏モモ肉は余分な脂を取り除き、筋は切断します。
全体の厚さを均一にします


2. ハリッサとヨーグルトを混ぜ合わせ、鶏肉を漬け込みます
(2時間から一晩)


3. フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱し、2を皮目から焼き両面こんがりと焼き上げます。



4. 焼いている間にマヨネーズを作りましょう。すり鉢にオリーブオイル以外の材料を入れ軽く混ぜます。混ぜる手を止めずに、オリーブオイルを少しづつ加えて乳化させます。



5. トーストしたパンにマヨネーズを塗り、レタス・鶏モモ肉・マヨネーズ・トマトの順に具をはさみます。食べやすいようにペーパーで包んでできあがり。


サンド

ハリッサがピリリときいて、食がすすみます。ヨーグルトと合わせているからマイルドになり、辛いのが苦手な人でも食べやすいはず。





すりごまだけでなく、今回のようにペースト状の調味料やマヨネーズづくりにも活躍してくれるすり鉢。素材のよさを引き出してくれるので、一つ持っていると便利ですよ。




*すり鉢豆知識その1
すりこぎを使う時は、右手(利き手)はすりこぎの真ん中よりやや下を持ち円を描くように、左手は頭に添えて支点にします。

*すり鉢豆知識その2
溝の部分を洗うのが面倒に思えるかもしれませんが、棒タワシやこんな道具があると簡単に洗えます。







今KOHOROの すり鉢を購入すると「ゴーヤとささみの白酢和え」「ポテトサラダ」「白身魚の 茶漬け」「白玉と3種の衣」などのレシピを掲載した手作り冊子がついてきます。




鶴見昂さんのコンフィチュールは、こちらから。