14.10.7
丸の内のヤーンショップ「ムーリット」の2冊目の本ができました。
タイトルは「編みたい糸で、編みたいパターン」(グラフィック社)。
ムーリットがデザインした18の作品が編み方とともに紹介されています。
お詫びと訂正
ムッシュムーリットに聞きました
新しい本について、 「編み物はじめて教室」でおなじみのムッシュムーリットにお話を聞きました。
1冊目の本「こんな糸で編んでみたい」は糸選びのお話でしたが、今回はどんな本なんですか。
ムーリットでは糸を販売する時に、その糸の魅力が活きるものを編んでお客様にお見せしてます。今回の本は、そうした経験を生かして考えたパターンの本なんです。
糸ありきのパターンブックですか。糸のお店ならではの本ですね。この糸でこれを編もうってどうやって決めるんですか。ひらめくもの?
直感でこれって決まるものもあります。例えば、フォークランド諸島で育てられた羊の毛を使ったこのメリノウール。弾力があって滑らかなこの糸に触れた時に、メリヤス編みのタートルだ!とひらめきました。
チャプター1に載っているタートルネックセーターですね。試着してみたら、首周りがチクチクしなくて気持ちよかったです。確かにタートルなら、糸の触り心地のよさが体感できますね。
それとは逆に、編みながら決めたものもありました。このカーディンガンがそうです。
白から黄色のグラデーションがきれい!
レース糸を6本取りで編んでいるんですが、編みながら1本ずつ色を替えていけばグラデーションができると気付き、このようなカーディガンになったんです。細いレース糸だから、自然なグラデーションがつくれたんですよ。
なるほど。太い糸だと色を替えたのがはっきり出てしまいますもんね。
そのほか、縄編み向きのウール糸で編んだケーブル模様のスカートや、履いた時に美しい模様が現れるソックス、違う素材の糸を組み合わせてつくるティペットなど色々と紹介しています。
こうやってかたちになったものを見ると、その糸のよさがわかりますね。ところで、私のような編み物初心者はどうしたら糸を見て編むものが決められるようになれるんでしょうか。
糸の太さや素材、撚り方など性質を見ることが大事です。あとは沢山編んでみることでしょうか。編み物は編んでいる時間も楽しいものですが、糸を見て何を編もうか想像をふくらませるのもとっても楽しい時間なんですよ。この本がヒントになって、そうした楽しみを味わってもらえたら嬉しいですね。