犬を飼い始めてから、散歩の時間に雨が降らないだろうか
(排泄もあるので雨でも合羽を着て出かけます)、
猛暑日には地面が暑すぎないだろうかと、
1時間ごとの天気予報を毎日チェックするようになりました。

不思議だなと感じるのは、いつものお散歩時間に降りそうな日は、
ちょっと早い時刻に晴れ間があると「今行っちゃおうよ!」と
トラに催促されるのです。

犬も空模様がわかるのでしょうか。

この春は冷え冷えして寒い日が多かったので、フラックスの種蒔きの
タイミングを少しずらして行う農家さんもあったと聞きました。

6月中旬の例年の開花期にもまだ気温が上がらず、
「今年の開花はだいぶ遅れるだろうな」と思っていたところ、
月末に急な夏日が1週間ほどあり、そこで一気に咲いて
一瞬で花の季節が終わりました。

本当にあっという間でした。

▲6月29日撮影。青紫色のきれいな花が咲きました
▲根元には前日までに散った花びらが

打って変わって今は7月だというのに上着が必要な気温です。

それでもフラックスは順調に育っているとのこと。

そろそろ収穫してレッティングを行う頃ですが、
よい具合のお天気が続くといいなと願っています。

毎年この時期にノルマンディで開催されるリネン祭りについて、
これまでも何度かこのアトリエだよりにその様子をお届けしてきました。

リネン祭りはアート展示や農場の見学会などを通して
この産業に触れることができる、リネン好きの人にとって
大変興味深いイベントです。

お祭りのプログラムには、環境に優しい地元の素材を使った
ファッションショーがあります。

複数のデザイナーたちが作品を出し合う合同ショーです。

今年はご縁をいただいて、幸運にもそのクリエーターの1人として
参加することができました。

ENYOにとって初めてのファッションショーです。

そして会場はなんとリネン畑でした。

シードボールが先端に実ったフラックスがなびく中、
畑のランウェイを歩いてくるモデルたち。

光と風が 景色を 印象派のような色に染めていて、
それは大変に幻想的でした。

▲地平線がのぞめる、広い畑につくられたランウェイでした

夏のフランスは日没が22時頃ですので、
20時スタートのラストショーも照明をたかず自然光の中で行われました。

ステージと音響はありますが、一般的なショーの装備と比べて
とてもシンプルで、それはまるでほとんど農薬を使わず散水もしない、
大地と陽の光にすべてを委ねるリネンづくりのようだと感じました。

▲モネがノルマンディの光に魅了されたのがわかるような気がしました

リネンの産地に憧れて母国を飛び出してから
今日までのことがふと思い返されました。

おそらくあのとき私は感動していたのだと思います。

夢のような景色を前につい自分の人生の回想シーンを
脳内再生してしまいましたが、これは1つの通過点です。

▲フランスでも新作サロペットが好評でした。モデルは今年の Dauphiné Ambassadrice Normandie 24′ (ノルマンディのミス・コンテスト)グランプリの方

突然ですが、サッカーでは走っていない人には
パスは回ってこないそうです。

ここまでうまく走れていたのか自信はありませんが、
今回は長いこと動いていたらちょっとパスをもらえた、
きっとそういうことなのだと思います。

▲参加者になってみて、このお祭りには大勢の人が関わっていることを知りました。多くの地元ボランティアの方たちも力を貸してくださいました。手伝ってくれた家族と友人にも心から感謝しています

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/