街路樹の木々が色付き始めました。
雲一つない澄み切った高い空もまた、秋を感じさせます。

10月で、私がこの街に暮らし始めて7年が経ちます。
小学校1年生になる甥が生まれるのを見届けてから、渡仏しました。​
​7年もあれば子供は色んなことを学ぶのに、私はなんにも成長がないように思えます。

ルーアンは小さな街ですが、州都とだけあって商業施設が充実してます。

一箇所で何でも揃うショッピングモールなどもあり、それはとても便利ではありますが、
老舗の専門店へおじいさん達が通っている姿に憧れて、ちょっと背伸びをする気持ちで真似をしています。

肉は精肉店へ、ワインは酒屋へ、薬は馴染みの薬局へというように。

お客さんの出入りがちゃんとあって、お店に活気があるかどうかも大切です。

ただ古くからあるだけではだめです。
新鮮な空気が流れているところでないと。

そういうところは決まって店構えも素敵で、特に看板が格好いいところが多いような気がします。

お気に入りの美しい看板を、写真に収めてきました。

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薬屋さんです。

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五線譜をあしらった看板のこちらはレストラン。

 

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パン屋さん。

 

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精肉店もこんな佇まいのところがあります。

 

自分がお店をするなら…といつも想像しています。

日々のなんてことない事を自分流に整えていくことで、
ゆっくりではありましたが、この街の住民として
居場所を見つけることができてきたような気がします。

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ENYO ソリアノ綾佳