フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
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2016.5.10
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いつものマルシェで生産者のムシューが
林檎は5月頃に白い花が咲くよ、と
教えてくれたのを思い出し林檎農園に行ってきました。
窓を開けて運転していると、どこからともなくいい香り。
何の花だろうね、と話していた答えは農園に到着してすぐにわかりました。
ずらっと整列している林檎の木に、白や薄ピンクの可愛い花々。
顔を近づけてみると、ほんのり林檎の匂いがしました。
隣接するブティックで地元の農産物をあれもこれもと
カゴいっぱいに買い、義理の両親とお昼ごはんを作りました。
今日のメニューは全て、先程の農園で買ってきたものです。
ウフ・マヨネーズとサラダ、この後にフロマージュとヨーグルトも食べました。
“ウフ・マヨネーズ ”と言うと、なんだか洒落た感じがしますが、
見てのとおりこれは日本語でゆで卵のマヨネーズがけのことです。
ゆで卵がメニューになるなんて! と最初は私も驚きましたが、
こちらではビストロでも前菜として出されるくらい馴染みのあるひと皿です。
さすがにソリアノ家でも特別な日のご飯には出てこないけれど、
一般的なフランス人家庭の食事は思った以上にシンプルです。
夏は特にみずみずしい素材をそのまま食べることが多く、
調理もさっと茹でたり焼いたりして短時間で仕上げます。
新鮮だということが一番のご馳走なのだと気付かされます。
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ENYO ソリアノ綾佳
http://laviedenyo.blogspot.fr/