フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
ソリアノさんについての紹介記事はこちらから »
2016.7.20
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フラックスは短い開花期を終えると、
今度は釣鐘のような形にシードボールがぷっくり膨らみ始めます。
シードボールとは種を収納するカプセルのことで、中には約10粒ほど入っています。
家にあったフラックスのシードボールを開けてみたら、
ゴマよりも少し大きめの茶色い種が9粒入っていました。
(スーパーフードとしても注目されているフラックスシード)
フラックスの種撒きは3月中旬から4月頭にかけて、
農耕車を使い深さ1~2㎝の土中に埋められます。
ノルマンディの大地で真っ直ぐに1mほど伸びると、6月ごろ青い花を咲かせます。
今年の春はしばらく気温が低かったために、例年より若干開花が遅れたそうです。
それもあって本来ですと開花のひと月後にあたる今頃に
収穫が始まりますが、この日見た畑は茎がまだ緑色。
金色に熟れて収穫を迎えるまであともう数日でしょう。
(花が終わると、受粉されたところにシードボールが膨らむ)
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ノルマンディもやっと半袖の季節になり、バカンスシーズン真っ最中です。
我が家はこの時期に夫の休暇がとりにくいので、ここ何年かは近場に日帰りで遊びに出掛けています。
私はなるべく予定を立てて時間を有効に使いたいのですが、
反して夫はその日の気分で行動したいタイプの人です。
天気もいいしビーチまで行こうなどと急に言い出すため、
あるもので適当にお弁当を作ってバタバタと出発します。
(晴天ですが風があるので涼しいです)
計画性のないお出掛けなので道に迷うこともしばしばあり、
先日は田舎道を行ったり来たりしていたら可愛いチャペルを見つけました。
こういう素敵なハプニングが時折あるので、気ままな旅も悪くはないなと思います。
偶然見つけたのは14世紀に建てらてた由緒あるチャペルでした。
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ENYO ソリアノ綾佳
http://laviedenyo.blogspot.fr/