「さぁ、今年もミッションだよ」と義父から連絡があり、毎年恒例の栗拾いに行ってきました。

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だいたい夏時間が終わる今頃に拾いに行くのですが、
勝手に今年はやらないものと思っていました。

と言いますのも、前回家族総出で夢中になって拾ったところ、
小さな粒のものを大量に持ち帰ってしまい、下処理がとても大変だったのです。
サイズが違えど大小で味は変わらず美味しくいただきましたが、
小さい栗は皮を剥くのにとにかく苦労しました。
みんなで手や肩を痛めたので、確かあの時、もう次はいいよねと話したはず・・・

55-3

義父もその件は覚えていたようで、
「なるべく大きな、実がぎゅっと詰まったものを拾いなさい。そうじゃないとアヤカが大変。」
と指示がありました。
そうでした!去年せっせと働いた成果が認められたのか、
栗仕事は嫁の私が担当することになったのでした。

55-2

みんなあんまり張り切って拾いすぎないでーと、
心の中でそっと願いながらも、結果はやはりカゴにずっしり。
さて、何を作りましょうか。
虫を出すために水に半日浸けながら考えることにします。

55-4

子供の頃、秋は遠足で芋掘りに行きました。
泥だらけになりながら抜いた太いお芋を、
母が大学芋やスイートポテトにして食べさせてくれました。

自分たちで採って食べるという経験は、豊かなことだと今改めて感じます。
普段お店で購入するものの全ては、
自然の恵みをいただいているのだと理解できるからです。
子供時代と同じように、今日こうして義父にあーだこーだと言われながら作る栗料理も、
いつか思い出の味になるのかも知れません。

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ENYO  ソリアノ綾佳

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