「ノエルのディナーは何を食べる?」と義母から相談され始めたのは、
結婚して2年目くらいのことだったと思います。

初めて一緒に過ごしたノエルは結婚する前で、ゲストなのだからとお手伝いを断られました。
事前にメニューを考え、戦力として共に台所へ立つようになった際は、
ちゃんと嫁としてこの家族に迎えてもらえたのだと嬉しく思いました。

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▲花屋さんのリース。玄関に飾るものをそろそろ決めないと。

私にとってノエルは家族を想う日です。
この日しか会うことがない親戚もおり、それを不義理と思いながらも、
今年も無事みんな元気に集まれたことに感謝します。

うちには特別なお祝いのときにだけ使う食器があります。
家や人々の暮らしなどが描かれているお皿で、
親族が遺したものを義母が受け継いだそうです。

 

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ノエルのディナーは、こちらもハレの日にだけ使う銀のカトラリーと一緒にこのお皿を出します。
うんと高価なもの、ということではないそうですが一家にとっては大切なものです。

素朴で優しいそのお皿が、私は好きです。

テーブルを囲みながら 夫が子供だった頃のこと、若き日のおじいちゃんのこと、
昔話を聞いていると、今ここに自分が座っていることが不思議なことのように思えます。

全く違う人生を歩んできた者同士が家族になるのって、やっぱり奇跡だと思うからです。

 

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▲マルシェ・ド・ノエルの様子。

カテドラル前の広場では、マルシェ・ド・ノエルが始まりました。
冬の澄んだ空気の中、街がきらきらと華やいでいます。

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メリーゴーランドは冬の風物詩。

子供も大人もみんな楽しそう。
12月特有の賑やかな雰囲気はノエルが終わってもしばらく続き、このまま新しい年を迎えます。

皆様も素敵な年末年始をお過ごしください。

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ENYO  ソリアノ綾佳

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