フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
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2017.3.08
ミモザは南仏に春を告げる花なのだそうです。
フランスでもだいぶ北の方に位置するノルマンディでは、
ミモザが花屋さんに並び始める頃はまだ冬の景色が残っており、
南の方はもう暖かくなってきたのか、いいなぁなんて感じます。
3月に入っても雨の予報ばかり。そろそろ青空が恋しくありますが、
こちらの春も間もなくかもしれません。
スイセンの一種、ジョンキーユ(Jonquille)が咲きました。
お星様がラッパを吹いているような見た目が可愛らしく、
フランス人も好きな花です。
街を歩いているとあちこちでジョンキーユを見かけます。
なんだか、曇り空に星空が咲いたようです。
ジョンキーユが咲くと長かった北国の冬も終わり、
4月は森にブルーベルの絨毯ができ、
5月にスズランのブーケを贈り合って、
そして6月にはフラックス畑が青の大海原を作ります。
そういえばそろそろ、フラックスの種まきの時期です。
つい寒い暗いと縮こまって、眩しい季節のことを忘れてしまいがちでしたが、
植物は淡々と確実に日々を過ごしていたのだと気が付きました。
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ENYO ソリアノ綾佳