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25.12.02

もっと楽しくていい、つくり手に教えてもらった「ジュエリー選び」
ジュエリーを素敵に身に着けたいけれど、つい同じものばかりになってしまったり、シンプルにまとめすぎて冒険できなかったり……そんな悩みはありませんか。
いつも自然な重ね付けをされている装身具LCFの立川文子さんに「ジュエリーをもっと楽しむコツ」をうかがいました。
■透明な天然石は重ね付けの味方
お邪魔したのは大岡山にある「装身具LCF」のアトリエショップ。エンベロープでは毎年12月に天然石のジュエリーを制作していただいています。

文子さんのジュエリーづかいは、異素材をミックスしているのに、ごてごてせず上品にまとまっているのが印象的。
お店にうかがうたび、自然でこなれた重ね付けに目を奪われてきました。

「ジュエリー選びにルールはなくて、自由に楽しんでいいと思うんです」と文子さん。天然石は身につけると気持ちがふっと上向いたり、日常の装いをひそやかに底上げしてくれる存在なのだとか。
「何でもない格好のときでも、顔まわりが華やかになって気分が上がる。だからこそ、気軽に身に着けてほしいですね」

とはいえ、慣れていないとつい手持ちの決まったジュエリーだけで済ませてしまいがち。そんなときに一つ持っていると便利なのが「透明感のあるシンプルなアクセサリー」だそう。
透明感のある天然石は素材を選ばず合わせやすく、コーディネートの幅を広げてくれます。例えば原石水晶のジュエリーもそのひとつ。

「カジュアルな装いにも、フォーマルにも幅広く合わせられるんですよ。
カッティングされた石は華やかで主張が強くなりがちですが、原石の水晶なら自然な存在感。石がいくつか使われていても、うるさく見えず軽やかにまとまります」
確かに。この日の耳元には5石の原石水晶ピアスが輝いていましたが、そこだけに目がいくことがなく自然になじんでいました。

パールとの組み合わせを見せてもらいました。
「きっと多くの方が冠婚葬祭用にお持ちだと思うのですが、こんな風に原石水晶と合わせると出番が増えると思いますよ」
「冒険できない」と感じている人でも、コーディネートしやすいアクセサリーがあると、重ね付けのハードルもぐっと下がるのでは。

こちらは二石の原石水晶ピアスとパールの重ね付け。
パールの上品さに、原石水晶のナチュラルな透明感が重なり、互いを引き立て合う組み合わせ。素材も雰囲気も違うのに、並べると不思議と調和するのが魅力です。

■主役はひとつがポイント
重ね付けのポイントは、まず「主役」を決めること。主役を引き立てる形でほかのジュエリーを添えると、まとまりながらも華やかさを出せるのだそう。
「もうひとつ心掛けているのが『引き算』。美しくまとまるように、足すより引くことを大事にしています」

「私は髪をアップにしているので両耳にピアスをつけることが多いですが、髪をおろしている方は片方だけにしてアシンメトリーにするのもおすすめです。
両耳で同じ耳飾りじゃなくても、左右で変えるのも遊び心があって楽しいですよ」

■ジュエリー選びも自由な感性で
原石水晶のように、透明感があってどんな装いにも馴染むジュエリーを取り入れると、普段のコーディネートに軽やかさや華やかさが加わります。
さらに慣れてきたら、大ぶりの石や存在感のあるジュエリーを重ね付けしてみるのもおすすめです。

「年齢を重ねると、ついアクセサリーも控えめになりがちですよね。
でもヨーロッパの人たちは年を重ねるほど、アクセサリーの数も増え、ジュエリーも大きいものを選ぶようになるんです。それって素敵だなと思います」


「大きな石が似合うようになるのは、実は40代くらいからなんですよ。
大きめといっても、天然石なら大きめでも華美になりすぎず、自然体で楽しめると思います」

いかがでしたか。
その日の気分や装いに合わせてジュエリーを遊ぶと、日常がぐっと華やかになるもの。
素材やサイズを変えて組み合わせたり、今までは選ばなかった大きな石を選んでみたり。年齢を重ねたから控えめにするのではなく、むしろ今の自分に合った輝きを身に着ける――そんな楽しみ方が、ジュエリーにはあるのだと感じました。
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