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25.12.25

〈リネンの部屋〉タオルから始める、リネンのある心地よい暮らし

リネンバードスタッフがお届けする連載「リネンの部屋」。日々を心地よいものにしてくれるリネンの話をご紹介します。

今回取り上げるのは、リネンのタオル。タオルといえばコットンのイメージがあるかもしれませんが、リネンならではのよさがあります。

■織り方で異なるリネンのタオル

エンベロープやリネンバードでは、織の異なるリネンのタオルを紹介しています。織り方によってその特長、風合いはさまざま。現在ご紹介しているタオルには4種類の織があります。

1. パイル織
タオルといえばまず思い浮かぶ、スタンダードな織り方がパイル織です。毛足が立体的なループ状に織り込まれており、ふかふかとした感触と高いクッション性が特徴。

ループが水分をしっかりと受け止め、ボリューム感のある、頼もしさを感じる使い心地です。

▲パイル織のタオル「シミ」

2.ワッフル織
お菓子のワッフルの表面のように、布面に凹凸の升目がある織です。蜂巣織(はちすおり)、ハニカムとも呼ばれています。

凹凸があることで水をとらえやすく、軽やかな見た目に反して効率よく水分を吸収します。升目がほどよく伸縮する構造のため、薄手でも身体になじみやすいのがワッフル織の特長です。

▲ワッフル織のタオル「ライトリネンワッフル」

3.平織
たて糸とよこ糸を1本ずつ交互に組み合わせた、シンプルでしっかりとした織り方が平織です。吸湿性に優れたリネンであれば、薄手でも十分に水分を吸収します。

表面がフラットなため肌離れがよく、さっぱりとした拭き心地。軽くて乾きやすく、折りたたむとコンパクトに収まるため、旅先や持ち運びが必要なシーンに向いています。

洗うほどにしなやかさが増していくことも実感しやすく、耐久性と扱いやすさを兼ね備えた、理にかなった織です。

▲平織のリネンそのままのタオル「ヘリテージ」

4.綾織
たて糸とよこ糸を、一定の間隔で飛ばしながら少しずつずらして織られた布です。格子状ではなく、ななめに連なる織り目が特徴で「ツイル」とも呼ばれます。

タオルではあまり見かけない織り方ですが、他の織と比べて伸縮性があり、しなやかな風合いが魅力。実用性に加えて見た目や質感も大切にしたいシーンや方に向いた佇まいのタオルです。

▲綾織のタオル「ベルジャン」

 ■タオルに最適なリネン素材の特長

リネンのタオルを使ってみると、素材ならではのよさに気づきます。日常のシーンで感じやすい特長を、3つに絞ってご紹介します。

●乾きがはやい
リネンはコットンなど他の繊維と比べて水分を素早く発散する素材です。繊維の内部に中空構造を持っているため吸湿性にも優れ、水分や汗をしっかりと吸い取ります。

洗濯物が乾きにくい時季や環境でも頼りになり、毎日使うタオルに向いている素材です。

●汚れが落ちやすく、洗濯に強い
リネンは汚れが繊維の内部に入り込みにくい構造をしています。そのため、汚れが付いても比較的落としやすく、清潔に保ちやすいのが特長です。

濡れることで繊維の強度が増すという性質があり、繰り返し洗濯するタオルも安心して使えます。

●しなやかな肌触り
リネンの繊維には「ペクチン」と呼ばれる成分が含まれています。ゴムのような特性を持つこの成分が繊維同士をつなぎ、使い込むほどにやわらかく、しなやかな質感へと変化していきます。

■乾きのよさを比較してみましょう

やっぱり乾きやすいというところが、リネンタオルの最大の特徴でしょうか。リネンのパイル・平織・ワッフルタオルに、コットン100%のパイルタオルを加えた4種類で乾くまでの時間を計ってみました。

洗濯機で洗濯したあと、脱水機にかけて干しました。まずは、晴れた日のベランダから。 平織やワッフルはパイル地よりも乾きやすく、2時間後にはすっかり乾いていました。

つぎは、雨の日に室内で干しました。全体的に乾きにくかったのですが、それでも平織やワッフルは3時間で乾きました。こちらはちょっと長くなりました。

織りや素材の違いは、見た目だけでなく日々の使い心地にもあらわれます。繰り返しテストした結果ではありませんが、リネンは乾きやすいと感じています。

素材や織り、サイズの違いを楽しみながら、自分にとって心地よい一枚を見つけてみてくださいね。

この記事で紹介したアイテム

カテゴリ:リネンバード, TLB HOME, リネンの部屋

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