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20.08.31
《about linen》リネンを知るvol.02/フラックスがリネンになるまで
リネンバードがお届けする「about linen」。インテリアのリネン、そしてソーイングのリネン。よもやま話をあれこれをご紹介します。第2回目はフラックスがリネンになるまでのお話。どんな方法で繊維を取り出しているのでしょうか。
■1.収穫して処理する
-春蒔いて夏に収穫-
春に種をまいたフラックスは、100日後には花を咲かせ、8月ころ収穫時期を迎えます。畑から引き抜かれた後は、まずは種子を採集されます。それから、繊維を取り出しやすい状態にする「レッティング」に入ります。
-レッティングletting-
「レッティング」は、茎の余分な要素を腐らせて、繊維以外の部分を取り除きやすくする作業です。
フラックスを畑に横たわらせて、太陽と雨によって自然の力でレッティングを行う方法が、今でも用いられている地方があります。川に浮かべて行われる方法(ウォーターレッティング)もありましたが、川の汚染が問題となり、今では行われていません。
■2.茎から繊維を取り出す
レッティングを終えたフラックスの茎を、機械で打ち砕いたり、昔の脱水機のような道具でのして、いらない皮や殻などの部分をはぎます。これが「スカッチング(Scutching)」という工程です。
こちらの写真はフランス、ノルマンディー地方のリネン祭りで行われたデモンストレーションの様子。昔ながらの作業風景です。
■3.マシンを用いて
現在ではスカッチングもレッティングも、その他ほとんどの工程が機械化され、人間は主に機械の管理を行っています。
川の汚染の原因となっていたレッティングも、今では湿度を高く設定した部屋で行うなど、環境に負荷をかけにくい方法がとられています。
■4.フラックスを育てる
日本では、商業的な栽培をすることが難しいフラックスですが、観賞用としてなら個人的に育てて楽しめます。リネンバードの店先で育ててみました。
カテゴリ:リネンバード, about linen
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