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22.07.08
《スタッフレポート》ISHITAYAの天然素材の寝具を体感してみました
石田屋は真摯に心地よい眠りを追求する一環として、カウンセリングをもとにその人に合う寝具で泊まれる宿も本店に併設しています。今回、金沢を訪ねて実際に寝具を体験してみました。エンベロープスタッフみやしたが語ります。
■五感を全開に。知らなかった“心地よさ”に出合うための場所
金沢駅から南へ車を走らせ、約20分。金沢の市街地から少し離れた道沿いに、ヨーロッパのコテージを思わせるレンガ造りの建物 gamadan(ガマダン)がありました。
ISHITAYAが考える睡眠のかたちと、豊かな暮らしを五感から知ってもらうというコンセプトで、2015年に生まれたのがgamadan。ISHITAYAの本店となるgamadanは寝具の体験型ショールーム、食堂(発酵ランチ)、宿泊スペースの3つの目的からなる複合施設。
重厚な木製ドアを開くと、中庭と一体になったガマダンダイニングがあらわれ、視界にみずみずしい植物たちが飛びこんできます。
3階は壁一面に寝具が納められ、ISHITAYAのすべての商品を試すことのできる体験型ショールームになっています。
■カウンセリングがスタート。自分に合った寝具とは
カウンセリングはISHITAYAオリジナルの「眠りのカルテ」に、睡眠環境、体質、生活リズム、睡眠についての状況を事細かく記入することからはじまります。担当してくださったのは睡眠カウンセラー篠原さん。
カルテの記入欄には、掛布団、敷布団の使用年数や一日のタイムスケジュール。朝食の有り無しや眠る前にTVを見るかどうかなど、どきっとする質問事項が羅列しています。
カルテを記入したら、それをもとに篠原さんと雑談。睡眠の満足度が低いので、質の部分を底上げできるような寝具に出合いたいことを相談しました。
カルテをもとに日々のことを何げなく話していると、眠くなったら布団に向かう生活をしていることや、スマートフォンを握ってたまに一緒に寝てしまうことにやんわりと注意も……。
心地よい眠りは寝具だけで成り立たず、睡眠環境、生活リズムのすべてが重要だそうです。
通常なら1枚のマットレスや布団で完結するところ、ISHITAYAは天然素材の馬毛のマットレスやウールのベッドパッドをミルフィーユ状に重ねて理想の寝姿勢を保てるようにしていくのが特徴です。
順に提案してもらったものを紹介します。まずは、寝具の要となる腰を支えてくれるマットレス。
次に重ねたのは、 馬毛のマットレスとベッドパッドです。
さらに重ねたのは、ウールのベッドパッド。
ぷっくりとキルト状になっているベッドパッドはふわっとした肌触り。これを馬毛のベッドパッドの上に2枚重ねました。
「ウールのベッドパッドはロングセラー。いま持っているマットレスの上に重ねて使えるアイテムです」
リネンのシーツをかけて完成。マットレスや敷き寝具のやわらかさ加減を確認したら、次は掛けるものも選んでもらいました。
見立ててもらった寝具セット
・ウォッシャブル真綿肌掛け布団(シルク)
・シーツ リネン
・フランスウールピレネーベッドパッド×2枚(1400)
・馬毛ベッドパッド
・jinba 馬毛マットレス
・ピュアウール マットレスシステム
■できあがった寝具セットの上に横になってみました
カウンセラーの篠原さんとマンツーマンで寝具が身体に合っているかを確認します。
この日は最高気温29℃、最低気温19℃(湿度60%)の夏日。
正直布団をみただけでウッとなるような蒸し暑さだったのですが、入った途端にスッと涼しくなる不思議。天然素材の寝具だからでしょうか。
まずは仰向けで寝てみました。どこにも力が入っていないような状態。身体の部分部分に敷き寝具がフィットし、やわらかいけれど腰の落ち込みを感じず、浮いているような身体の軽さがあります。
いつも固めのマットレスを使っていたため、ベッドの上にあがったときはやわらかくて少し不安になったのですが、実際に仰向けで寝てみるとふんわり支えられていて、自然と胸が大きく開きます。
姿勢がいいからか身体がらくで、寝具のWebサイトによく書いてあった“立っているような姿勢で眠る”ということを体感できたような気がしました。この寝心地なら、早くベッドに入りたくなりそうです。
――私が寝ているこのベッドの層はどんな理由からできあがったのですか?
篠原さん「体型を確認して、ある程度身体を吸収する方がよいと考えてつくりました」
――いつも横向きの体勢から寝るのですが、横向きになりたいとまったく思わないです。
篠原さん「横向きで寝たり、寝返りをうちたくなるというのは、たぶん仰向けで寝るとなく不都合があるから寝返りをうちたくなるんですね。
上を向いて胸を開いているほうが、深い呼吸もできるし身体もよりリラックスできて、仰向けで寝られる時間が長い方が睡眠の質が上がっていきます。
横向きで寝ても肩がしっかり落ち込んでベットパットに吸収されるので、低いまくらでも肩の圧迫感はあんまりないはずです」
――ふだん使っている枕よりもだいぶ低いのですが、低くても違和感はありません。
篠原さん「マットレスの弾力が変わると、枕の高さが変わります。枕の高さが合うと気道も確保でき、呼吸が自然になります。深い呼吸ができるので全身に酸素がまわり、気持ちよくなるんです」
寝具に触れる感覚を自ら確認するように篠原さんが質問します。
体質や寝心地の好みは人それぞれ。選ばれた寝具がほんとうに合っているのか決めるのは自分自身。体形や体重が違うと感覚が異なるため、ベッドの硬さも掛けるものも自分の感覚で選んでいくのが大事だそうです。
それ以外にも、日々気温や湿度は移り変わり、睡眠環境は365日異なるため、衣服のように体質とかけあわせて考えていくのが大切だと教えてもらいました。
■選んだ寝具を使って一晩寝てみました
実際にgamadanに一晩宿泊してみての感想です。
「眠りについて、熟睡できた!寝不足……など、つい結果ばかり気にしていたのですが、ISHITAYAの寝具を実際に体感して、正しい寝姿勢で気持ちよく眠ること=よい睡眠につながるという捉え方があることを知りました。
いつもはベッドでマットレス+敷布団+リネンシーツで寝ていますが、馬毛ベッドパッドやウールのベッドパッドなど天然繊維を重ねることで、こんなにもやわらかな状態で極らくだったのかと、驚きました。
スタッフの方が健康オタクだったり、眠りを楽しんでいることにも触発され、日々の生活でももっと心地よい睡眠を味わいたいです。眠りの新しい扉を開いてしまった気がします」
宿泊体験を一緒にしてきた、もう一人のスタッフの感想も紹介します。
「眠り心地や目覚め方にふと悩んだことがあるけれど、毎日の習慣ですから、こんなものかなとか、目覚めがよくなくてもたまたまかもと、受け流してしまっている方も多いのではないでしょうか。私はそうでした。
gamadanでの眠り心地は体勢が楽で、たった一日で身体を整えてもらった感覚。自然なあたたかさの眠りを体験してきました。
また、よい眠りを叶えるために、気候、生活習慣、体質など、毎日変化することに応じた寝具選びをするとよいということをわかりやすく教えてもらいました」
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カテゴリ:エンベロープの寝具店, TLB HOME, スタッフレポート