イベント・ニュースや読みもの note
22.07.01
夏こそメリノウール。YARNのインナーが暑い時期に快適な理由
「ウール」と聞くと、どうしても寒い時期に身につけるものというイメージがありますが、そのイメージをがらりと変えてくれたのがYARNのインナー。暑い夏も快適な理由や、体調が揺らぐ季節も身につけたくなる美しいデザインについて、YARNの下山さんにお聞きしました
■羊毛の体温調節機能で夏も涼しく
夏は涼しく、冬はあたたかい。一見相反するような特性を持つメリノウールですが、それは羊たちが厳しい大自然の中で生き抜けるよう、自然に呼応し進化してきたから生まれたもの。
毛は刈られても、羊毛の優れた特性はそのまま製品に生かされるのだそう。では、なぜ夏に涼しいのでしょうか。
「夏でも涼しい理由は、メリノウールは水分の吸収率が高く、温度と湿度を調整する特長があるからです。吸収した汗などの水分を気体状にして外に出し、その際に身体から熱を奪うので、涼しく感じられるんです」
さらに、メリノ種特有の毛の細かいねじれの中に空気をたくさん含むため、繊維の中に包み込まれた熱は緩やかに放出されるので、エアコンの効いた室内では汗冷えもしにくいそう。
四季がしっかりとあり、一年を通して湿度、気温の変動の大きな日本でこそ、ぜひ試していただきたいインナーなのです。
■抗菌やUV効果。夏に嬉しい機能性を身につけて
体温調整機能以外にも、じつはたくさんの天然の効果を持つメリノウール 。じめじめとした時期に気になるニオイに効果的な働きや、なんとUV効果まであるそう。
「メリノウールはニオイの成分を積極的に吸着すると考えられていて、他の繊維よりもはるかにニオイが気になりません。ニオイの分子がメリノ繊維に吸収されると効果的に閉じ込められ、人の鼻では嗅ぎ分けられないほどになります。
湿気を外に逃す特長のおかげで、汗を留めることなく肌の表面も周囲も常に乾燥した環境が整えられるためバクテリアの増殖を抑制すると考えられています」
「そしてUV効果に関していうと、メリノのアイテムは紫外線の予防に優れているということが、ある研究で証明されています。
この研究は236種類の生地(そのうちウールは100種類)を研究対象としたものですが、100種類すべてのウールが紫外線保護指数の欧州基準(UPF > 30)を超えていました。
一方で、麻やビスコース、ナイロン、ポリエステル、コットン、それらの混合生地などはどれも低い数字でした」
嬉しい効果の多いメリノウール ですが、日本で使用するにあたり、気を付ける点などはありますか。
「日常的に着用して、お洗濯されるものは気にしなくてよいのですが、虫には弱いので防虫の対策をして保管をお願いします。長袖やレギンスなど、長期間着用しない場合の保管方法はウールやカシミヤ等と同じとお考えください」
■春夏に使える2種類の違い
エンベロープでご紹介している中で、春夏に使用いただけるのは一番薄手のフイアシリーズと、程よい厚みのファンテイルシリーズです。梅雨時期、夏に着用する場合どのような違いがあるのでしょうか。
「どちらもお好みで着用いただけます。フイアの方がやや軽く編みが詰まっておらず透け感があるぶん、夏や梅雨に履きやすいかもしれません。どちらも履いていてムレるということはないかなと思います」
春夏向きの薄手のフイア、通年着用いただけるファンテイル。ご自身の身体や環境に合わせてお好みでお選びくださいね。
■効果を直接肌で感じられる、やわらかなメリノウール
肌着にウールというのはあまり日本では馴染みがありませんが、ニュージーランドではおしゃれ着はもちろんパジャマや赤ちゃんの肌着にもメリノウールは使われていて、とても身近な存在。
ウールを直接肌につけても本当にチクチクしないのでしょうか。
「YARNのショーツはとても柔らかいので、直接身に着けていただけます。アンダーウェアとして肌に直接触れることで、メリノウールの効果をよりいっそう感じていただけます」
メリノウールが下着にも使える理由は高い機能性とともにその素材感にあります。YARNのアイテムに使われるメリノ種は、羊の中でも最も毛が細いのでやさしい肌ざわりが実現しています。
▲さらりとした質感
またそのメリノ種の中でも、YARNでは厳しい品質基準を満たしたZQ認定メリノを使用することを大切にしています。ストレスのかからない環境で育ったメリノウールは丈夫で健やか。
ウールの品質のよさはもちろん、自然の恵みを製品にするからこそ、羊の環境も大切にしたものづくりがYARNの基盤になっています。
■考えられた心地よさと、揺らぐ季節に手に取りたくなるデザイン
肌に直接身に着ける下着は、手に取るとき、身に付けるときの高揚感も大切にしたいもの。YARNのアイテムは、シンプルだけれど身体を美しく見せてくれるような女性らしいフィット感があります。
そのデザインはどのようにして生み出されているのでしょうか。
「長くお気に入りの1着として大切に着ていただけるように、シンプルで普遍的なデザインであるということは、大切なことだと考えています。シンプルさというのは時に難しくもありますが、そこを追求しデザイナーとミリ単位の調整をしながら最終的な形、サイズ感を決めていきます。
心がけていることは、女性らしいラインや肌のフィット感がありながら締め付けがないこと、着る人の動きを邪魔しない着やすさと綺麗なシルエットであること。
優れた機能を持ちあわせたメリノウール の機能を最大限活かせるデザインと、アンダーウェアとしての役割と力を持っていること。
下着に何を選ぶかでその先の表面へとつながる気持ち、行動さえも変わるのではないかと考えています」
ご紹介中のきれいなカラーは、体調の揺らぎやすい季節の気分を明るくしてくれたり、気持ちにやさしく寄り添ってくれるような印象を受けます。
▲見えても素敵なカラーの3色 ファンテイル・ブラキャミソール カラーとファンテイル・アンダーパンツ カラー
「お客様が選びくださる色はその時の気持ちに反映されているかなと思います。外には見えないインナーですが、自分が大切にしている心を感じて、どんな自分でありたいかと思えるような色選びをしていただけたら嬉しいです」と下山さん。
直接肌に身に着けるものだからこそ、デザインだけではなく繊細な肌に寄り添う配慮がいたるところに。
「YARNのほとんどの製品には、縫い目が肌にあたることによる摩擦を防ぎ、ゴロツキが少ないフラットシーマ縫製を使用しています。また、洗濯表示やブランドネームは、後付けにしているためご購入後に簡単に取り外すことができます。
デリケートな肌に、わずかでもストレスがかからないよう考えています」
■スタッフも愛用。夏でも快適なインナー
スタッフの間でも人気が高く、「気になっている」という声を聞くことも多いYARNのインナー。最後に、実際に使用しているスタッフに話を聞きました。
夏の使用感はどうでしょうか。
「去年の秋からYARNのインナーを使いはじめて、今年が最初の夏です。一番薄手フイアのセットを使っているのですが、汗をかいてもインナーがじっとりとした感じにならず、快適に過ごせています。
薄手のウールなので、はじめは洗濯をしても大丈夫なのか不安でしたが、形崩れもピリングもないので、いまでは洗っては着て……を繰り返しています」
使用しているからこそ感じる、YARNのインナーのお気に入りポイントもたくさんあるそう。
「編みものをするので、手編み糸の素材として親しみがあるメリノウールでできているというところが好きです。また、着るものを選ばないすっきりとしたデザインや、アンダーパンツはゴムの締め付けがなく、おへそまですっぽりとカバーしてくれるところが気に入っています。
YARNのアイテムは、夏用のフイアと秋冬用のルルを持っているのですが、とてもよいので通年着用できるファンテイルも買い足したいと思っているところです」
心地よい毎日を過ごすためにインナー選びが大切になる季節。身体と環境に寄り添ってつくられた、快適なインナーを選んでみてはいかがでしょうか。
写真提供:YARN(3 、4、5、8、10、11枚目)
-
[YARN]ファンテイル・ショートスリーブ
-
[YARN]ファンテイル・ブラキャミソール Black & White(700-16)
-
[YARN]ファンテイル・ショーツ Black&White(700-13)
-
[YARN]ファンテイル・ブラキャミソール カラー(700-16)
-
[YARN]ファンテイル・アンダーパンツ カラー(700-20)
カテゴリ:エンベロープウェルビーイング