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23.05.19

かごマルシェに届いたお客さまからの声。天然素材のかごにまつわるQ&Aを紹介します

開催中のかごマルシェでは去年を上まわるたくさんのかごをご紹介中。お客さまからはかごについてのそもそものギモンや、商品ページに書いていることをもっと詳しく教えて!とのありがたい声も。その内容をまとめてみました。

※この記事は2023年5月19日に書かれたものです。

Q1. 山ぶどうかごはどうお手入れすればいい?

趣きある大人の表情に惹きつけられる、山ぶどうのかご。今年のエンベロープのかご展では、計5型のかごをご紹介しています。

難しい手入れもいらず、自然の皮脂がよいので手で撫でるか、やわらかめの亀の子たわし(棕櫚のもの)でたまに磨くだけでOKです。宮本工芸では出荷前にも毛羽だった山ぶどうかごを亀の子たわしで磨いているそうです。

▲繊維に沿って棕櫚たわしで細かく磨くのがポイント

もし山ぶどうかご汚れてしまったら先述のように亀の子たわしでこするか、頻度が高くなければ水洗いもできます。

雨に濡れたり水洗いをしたら、陰干しするようにしてください。冬時季などかごを使わないときは、通気性のよいところで保管すれば完璧です。

Q2. 値段の違いは?どうやって価格が決まっているのでしょうか?

宮本工芸は基本的に職人の作業時間と技術力によって価格が決まっています。技術力のいる「石タタミ編み 9寸10寸」を例に出すと、このように考えられています。

<山ぶどうかご 石タタミ編み 9寸/10寸>
・40代の女性の職人が編んでいて親子で職人。母親も編み手のため職人歴が長く、技術力に定評がある
・通常材料の幅は2分5厘が一般的ですが、9寸は2分、10寸は異例の1分5厘と細幅の山ぶどうで編んでいるため、非常に細かく時間がかかっている
・1分5厘で編んだ10寸は技術力がないと編めるものではなく、そのかご自体が希少。1か月これだけをひたすら編んだとのことで、その分価格も高くなっている

▲山ぶどうかご 石タタミ編み 9寸

人件費以外にも材料費がかかり、今年その影響で一部のかごが値上がりしました。山の状態から材料はなかなか採れなく材料価格が高騰していて、今後も上がってしまう見通しだそう。ちなみに宮本工芸では個人で山仕事をしている人に年に一度材料を採ってきてもらっています。

Q3. そもそも山ぶどうとあけびの違いは?

あけび蔓のかご
秋のフルーツとしても馴染みのある素朴でやさしい甘みの果実「あけび」。あけびの果実がなる蔓です。あけびは比較的に明るめの蔓色でカジュアルな印象。

▲採取したばかりのあけび

津軽地方の山麗一帯で採れるあけび蔓は良質といわれていて、宮本工芸では、色揃いもよくまっすぐな県内産のあけび蔓を使用しています。

▲あけびかご 薄型並み編みグニ手 特小


山ぶどうのかご
ブドウ科の蔓性植物。主な産地は北海道、東北の北部で、冷涼地の山奥に入ると、周辺の木々に蔦を這わせて自生しています。

▲天日干しの山ぶどう皮

宮本工芸が採取しているのは直径4cmの蔦(蔦だけど枝・幹みたいなもの)で、水分をたっぷりと含む梅雨の時期に皮を採取します。長い蔦を採取するため、木の高いところから途中でぷつりと切れないように剥いでいるそう。

その後1~2週間は天日干しし、屋内で保管2~3か月乾燥させて編んでいきます。剥いだ皮は見た目以上にとても丈夫です。山ぶどうかごの価格が高いのは、山に入ってもいつでも採取できるわけではなく、材料が手に入りくいのも影響しています。

▲山ぶどうかご 2分巾あじろ編み巻き手 駒形9寸

Q4. 外出にも持ち歩ける天然素材のかごが欲しいのですが、どんなスタイルに合わせたらいいですか?

リネンのワンピースにも、サロペットパンツにも、デニムにも、どんな装いにも意外と合うのがあけび・山ぶどうかごのよいところ。まずは、お好みで選んでみてください。心の赴くままに選んだものはきっとご自身のワードローブにも自然と似合うはず。

素材の違いでいうと山ぶどうかごはカジュアルなパーティなどにも連れて行きたい、唯一無二の品のよさがあります。質感は軽く本体を押してみると少ししなる、弾力を感じるような素材感です。

普段の装いに品のよさをプラスしたい、すこしあらたまった場にも連れて行きたい、という場合は山ぶどうかごがおすすめです。

さらに経年変化が特に美しい素材なので、次の代、またさらにその次の代と何十年にもわたって、受け継ぎ育てていける素材です。まるでレザーのように、艶が出て濃い飴色になり、質感はしっとりとしていきます。

▲経年変化の参考に。40年ほど使用された山ぶどうの書類ケース

一方あけびはどちらかというとカジュアルな装いに合わせやすく、山ぶどうにくらべるとかっちりとした素材感です。あけびも使い続けることで艶が出ていき、美しい経年変化を楽しめる素材。こちらも親子何代に渡って育てていくことができます。

▲あけびかご あじろ編みロータイプ

編み目でいうと、目が詰まっている方がクラシックな印象で、目が大きく透け感があるほうがカジュアルで抜け感がある印象になります。

▲あけびかご 細目こだし編 丸型一本手


こだし編みなどは今の装いに合わせやすい抜け感のある編み方で、あづま袋など内布のおしゃれを楽しみたい方にぴったり。

いつもの夏の装いにぜひ合わせてみてください。

写真提供:宮本工芸 7、9枚目

この記事で紹介したアイテム

カテゴリ:エンベロープ

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