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24.02.29
一期一会を求めて。蚤の市のお話
ただいま開催中の「ヴィンテージのある暮らし」では、数々のヴィンテージ雑貨や家具をご紹介しています。これらはリネンバードのバイヤーがイギリスの蚤の市で出合ったもの。受け継がれたものを使う暮らしが根付くイギリス、現地の雰囲気を聞きました。
■もう手に入らないものを探す旅
エンベロープ「蚤の市ってどんなところで開かれるんですか」
リネンバードスタッフ(以下スタッフ)「ロンドンの街中から郊外の広いところまで至るところで開催されていて、小さいマーケットもあれば競馬場で開かれるような大規模なものも。
探せばいくらでも行くチャンスがあるんですよ」
エンベロープ「いつも決まった出展者のところに行っているんですか?」
スタッフ「いや、全部見てます」
エンベロープ「足が棒になりそう」
スタッフ「たくさんのものがあっても、買いたいものはその中のほんの一部なんですよ」
エンベロープ「ということは、いいものに出合えない場合も?」
スタッフ「もちろん。でも今はもう手に入らないいいものを探す愉しさがあるんです」
エンベロープ「宝探しですね」
■買う人も売る人も楽しそう
エンベロープ「マーケットはどんな雰囲気なんですか」
スタッフ「専門店みたいに古本ばかり集めている人もいるし、色んなものを扱うお店も。
すごく詳しく説明してくれる人もいればそうでもない人もいるけど、ほとんどの人はフレンドリー。みんな楽しんでいる感じがします」
エンベロープ「お客さんだけでなく売っている人も?」
スタッフ「そうそう。そういえば以前企画展用に犬猫グッズを探していたとき、改めて見たら犬と来ている人がとっても多いの。出展者もお客さんも。
犬を家族の一員としてどこへでも一緒にいくんだなって思った。しつけがされているからおとなしいんですよ」
エンベロープ「おりこうなんですね」
エンベロープ「お客さんはどんな感じ?」
スタッフ「バイヤーだけじゃなくて、一般の人もいます。
同じものでも新品で買うと高いし、アンティークショップではきれいにメンテナンスされている分高くなるから、マーケットで価格と品質が見合ったものを探して自分で直して使っているみたいです」
エンベロープ「古いものを使うことが、暮らしに根付いているんですね」
スタッフ「カフェでもよく使われています。不揃いの椅子が使われていたりして、それがいい雰囲気なんですよ」
エンベロープ「私たちのお店の什器も古いものですよね」
スタッフ「そうですね。新品で質感や雰囲気がいいものはどうしても高価だし、お店をつくるときからそうしようって決めていたんです」
■新しいものにはないよさ
エンベロープ「毎回これを買おうって決めているんですか」
スタッフ「基本的には決めてないけど、家具や食器、キッチン雑貨、リネン類や古い本を見ることが多いですね。あとお店のディスプレイ用のものも。
あまり古すぎるものは選ばず、今でも使えるものを選んでます」
エンベロープ「カセットテープケースのように懐かしいものもありますよね。あと、このWEDGWOODの食器、昔はこんな素朴なデザインもあったんだって驚きでした」
スタッフ「いいなと思って裏側を見たらWEDGEWOODのロゴがスタンプされていて、おじさんに聞いたら1970年代の短い間だけつくられていたものなんだよって教えてくれました。こういう時代もあったってことですよね」
エンベロープ「ここまで生き残っているんだって思うとグッときます。そういうところを含めて、新しいものにはない魅力なのかも」
スタッフ「そうですね。ヴィンテージアイテムには古いものならではのこなれた感じがあるんですよ。それは、使われてきたからプラスされた魅力なんだと思います」
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《ヴィンテージのある暮らし》
期間:開催中~2024年3月6日(水)12:00まで
企画展「ヴィンテージのある暮らし」では蚤の市の雰囲気が味わえるように、いろいろなアイテムをご用意しました。ぜひ宝探しをお楽しみください!
期間中はアーコールチェアを送料無料でお届け、ヴィンテージ雑貨15%OFFクーポンもご用意してます!
カテゴリ:エンベロープ