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18.10.18
《つくり手ファイル》自然素材にスパイスを添えて/Tabrikの服
国内の産地で生地をつくり、そこから着想を得て服を仕立てるブランド「Tabrik(タブリク)」。自然素材と手仕事を取り入れたアイテムは、ナチュラルになりすぎず洗練されていて、装う楽しさを教えてくれます。
■物語がつまった素材を使って
洋服の生地に、これだけ語ることがあるなんて。私たちがTabrikと出合った時、まずそのことに驚きました。
愛知県で糸の段階から染めて柄から組んでもらったというリネン、インドで織られたカディコットン、福岡の墨染め・泥染めや、徳島の本藍染め…。一枚一枚の服の生地は、どこでどのようにつくられているのかそれぞれの物語をもっています。
■ブランドは2000年にスタート
生地の制作を依頼する工房の開拓から服づくりまで、一人でこなしているのがデザイナーの手島紋さんです。生地から着想を得て服を仕立てます。
「ずっと服が好きでした。それを仕事にするなら、幅広く学んだ方がいいだろうという思いもあって大学ではテキスタイルを学びました。機織りやろうけつ染めなど一通りやってみて、生地になるまでの長く大変な道のりがよくわかりました。
卒業後はテキスタイルデザインの会社に就職をし、自分で服をつくろうと2000年にTabrikをスタートさせました。今から18年前のことです」(手島さん)
■装う楽しさを教えてくれる服
Tabrikの服には自然素材が使われていますが、デザインの随所にスパイスが効いていてナチュラルになりすぎず洗練された雰囲気です。
そして、おしゃれの楽しさに気づかさせてくれる服でもあります。手島さんいわく「おとなしくなりすぎず、コーディネートを楽しんでほしい」のだそう。
エンベロープでご紹介しているスカートも、スカートとしてだけでなくウエストの紐を肩で結んでワンピースとして着こなせる1枚です。
コーディネートがマンネリになってしまったり、シンプルに落ち着いてしまうという場合も、新しい発見があるかもしれませんよ。
■5つのアイテムをご紹介しています
ただいまエンベロープでは、ワンピースやボトムス、これからの季節に欠かせないストールなど5つのアイテムをご紹介中です。
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