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18.11.28

《特別コラム》advintageが語る「ヴィンテージ時計の魅力」5

advintage店主佐伯さんが語る「ヴィンテージ時計」のお話をお届けします。腕時計の基本的な要素のひとつである「ケース」。日本語で「側(がわ)」とも呼ばれる、ムーブメントと文字盤を保護し収納するという機能的側面とともに、そのデザインは腕時計の美的価値を左右する重要な部分。とりわけヴィンテージウォッチには百花繚乱的なデザインが見られます。今回は、そのケースの「材質」について深掘りします。

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■ケースの材質は主に2種類

腕時計ケースのデザインは実に様々なバリエーションがありますが、その材質は意外と多くはなく、主に真鍮の地金にメッキをかけたものと、金属の塊をそのまま用いたソリッドなものとに大きく分けられます。

前者は加工がしやすく比較的コストも低いため製造数も多いのですが、長年ラフに使い続けられたものは摩耗により色褪せたり、地金が露出していたりということが多々あります。

後者は主に金無垢、銀無垢と言われる貴金属や、ステンレススチールが中心。製造数も少なく、より高いコストを掛けてつくられているため、材質的に高価値ということになります。

▲長い時間を経たヴィンテージウォッチは、ざらりとした鈍い輝きを放ちます。それは真新しい腕時計の煌めきとは異質の、マットな質感を帯びた光

■気品ある金属の輝き

特にadvintageが推したいのは、スミスをはじめとする英国の腕時計。英国の金製品特有の9金無垢のケースは、手掛けたケースメーカーやブランド、時代によって黄色味の微妙な違いや色合いの妙を楽しむことができます。

金といってもギラギラした悪目立ち感は一切なく、その気品ある落ち着いた輝きは奥ゆかしさすら感じます。

銀無垢のケースは、いわゆる「スターリングシルバー」が一般的。質実剛健な風合いとともに、深みのあるシルバーの輝きは、ステンレススチールやシルバーメッキの銀色とも異なる独特の質感を持っています。

1940年代にはまだ数少ない高級素材だったステンレススチールも、当時のものは独特のマットな硬質感を持ち、現行品と比べても明らかにクオリティの高いものが多く揃います。

■質感の変化にも注目を

特に注目したいのは、表面の仕上げによる質感の変化。あえて光の反射を抑えるかのように表面を細かい線状に仕上げたヘアライン仕上げや、それとは逆にスムースに仕上げることで輝きを与える光沢仕上げ。

さらにこの2つをミックスすることにより、奥行きのある存在感を演出しているところにも注目です。

カテゴリ:エンベロープ

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