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23.07.27
《いい眠りのヒント集》定期的に見直したい枕。自分に合うのはどのタイプ?枕の選び方
エンベロープの寝具店より、いい眠りに近づくための知識やメソッドをお届けする連載「いい眠りのヒント集」。第3回は「枕の選び方」。
うっかりしていると何年も使い続け、機能が失われがちな枕。朝起きて首や腰がいたいとき、実は枕が影響していることも。自分に合った枕を選び出し、ぐっすりと眠りませんか。
■こんな症状はありませんか。枕の変え時サインです
枕の耐用年数は、素材によっても異なりますが、平均で約3~4年といわれています。身体に合っていない枕を使い続けると、身体を休めるための睡眠なのにかえって疲れてしまうことも。
枕の変え時サイン
1.寝つきが悪く、眠りも浅い
枕の高さが合わないと、いつまでも頭がフィットせず入眠が妨げられてしまう場合があります。枕が自分の適性よりも高すぎると、自然に寝返りができないため熟睡できない要因に。
また枕が低すぎると頭が心臓よりも低い位置にきてしまうため、血が上って頭痛の原因にもなるともいわれています。
2.肩や首の凝りが感じられる
首の痛みや肩こりが感じらえる場合も高さが合っていない状態です。枕が高いとあごを引きすぎ、首の痛みや肩こり、いびきの原因にもなります。逆に低いと、頸椎に頭の重さがかかってしまい、結果、痛みが感じられるようになります。
3.腰痛気味
理想の寝姿勢は、仰向けに寝ていても立っているときと同じ状態になること。先述したように枕の高さが合わないと、首を痛めてしまい、寝姿勢が崩れることで腰にも影響を及ぼす場合もあります。
■枕選びは睡眠状況の確認が肝
新しい枕を検討する際に気になるのは、自分の頭にフィットし長く使い続けられるかということ。
まずは「睡眠環境の条件」を第一に考え、その上で迷った場合は素材の特徴(フィット感や素材の感触、匂い)に違和感がないかを確認してみることをおすすめします。
<3つのチェックポイント>
□ 使っている敷き寝具の体圧分散性(身体の吸収具合)
□ 眠っているときの向き(横寝あるいは仰向け寝)
□ 素材の特徴(弾力性や匂い、フィット感)
実際のところ、お店で試してみても緊張してしまって、自室で使わないとわからないことも。その点においても、睡眠環境の条件から選んでみるとよいでしょう。
■実際に選んでみましょう
枕選びの基準となるのは、使っている敷き寝具がどれぐらい全身を吸収するかということ。エンベロープの寝具店ではケース別に4つの枕を用意しています。睡眠状況と照らし合わせて、自分に合う枕を探してみましょう。
★Aさんに似合う枕「TLB HOME ダウンヌードピロー」
製品特長:ダウン特有の柔らかな弾力でゆっくりと沈み込み、やさしくフィット
< Aさんの睡眠状況 >
・マットレスは取り立てて特別な仕様のものではない
→体圧分散性は高くない
・眠るときや睡眠の体勢は横寝がメイン
→肩幅の分を考慮した高さが必要
・腰痛などの悩みは特にない
→マットレスはこのままでも問題はない
・枕のふんわりとした柔らかさが好き
「TLB HOME ダウンヌードピロー」がぴったりなのは、腰痛などの身体の悩みがなく、敷き寝具の身体の吸収度合いも低めの方。
横向きの体勢から入眠する場合、肩と首の間の長さを補えるボリュームの枕だと寝返りがしやすいです。高さは2種類あるので、その中で自分に合ったものを選んでください。
★Bさんに似合う枕「Bodydoctor ドクターピロー」
製品特長:柔らかすぎず硬すぎないゴムの弾力が、頭、首、肩にフィット。頭が軽く感じる寝心地
< Bさんの睡眠状況 >
・敷き布団で寝ている
→体圧分散性は高くない
・寝っている時は横向き寝と仰向けの両方
→寝返りする際に、ある程度の反発力がある枕が好ましい
・枕が合わなかった経験があり、慎重になりがち
→人を選ばずフィットしやすい枕選びを
天然ゴムに違和感がなければ、すべての人に合いやすいのが、「Bodydoctor ドクターピロー」。
土台となる敷き布団やマットレスの柔軟性に関係なく、かかる重さを均一に頭部を支えてくれます。ラテックスは反発力によって頭の重さを均等に分散し、時間が経っても過度に沈み込むことがありません。
★Cさんに似合う枕「TEAM7 エルゴ枕」
製品特長:包まれる安心感を抱きながらウールによるあたたかさと涼しさを享受。ボリュームの調整も可能
< Cさんの睡眠状況 >
・眠るときや睡眠の体勢は横向き寝がメイン
→肩幅の分を考慮した高さが必要
・枕のふんわりとした柔らかさが好き
首元まで伸びたかたちがユニークな「TEAM7 エルゴ枕」は、中身の量を調整できるので、敷き寝具の耐圧分散性を気にせずに選べる枕です。
夏は涼しく、冬はあたたかいウールがたっぷり入った仕様は、頭部をふわふわな感触で包まれたい人にもぴったり。また横向き寝がメインの方にもおすすめしたい枕でもあります。
★Dさんに似合う枕「ISHITAYA ウールユニットピロー」
製品特長:自然で育まれた羊毛の調湿力でさらっと快適。洗えて清潔に使える低めの枕
< Dさんの睡眠状況 >
・マットレスはウッドスプリングなど体圧分散性の高いものを選び、身体を吸収するウールパッドも使用している
→高さのある枕が必要ない
・眠るときや睡眠の体勢は仰向け寝
→低めの枕が合っている
・カバーだけじゃなく枕もできれば洗いたい
既に身体に合った体圧分散性の高い敷き寝具を使っている場合、身体が十分に吸収できている状態なので、低めの「ISHITAYA ウールユニットピロー」が合うでしょう。横向き寝の場合は、反発力のあるラテックスや低めのダウンヌードピローも選択肢に入りますが、仰向け寝ならばこちらがぴったりです。
自分に合うものはどれでしたでしょう。
くり返しますが、枕選びのポイントは敷き寝具の吸収具合から。そして、枕の変え時か迷うときは、仰向け寝になった状態で呼吸が深くらくにできるか、寝返りをすぐにうちたくなるかを振り返ってみるとよいでしょう。
自分に合った枕をみつけて朝までぐっすりと眠れますように。
カテゴリ:エンベロープの寝具店, いい眠りのヒント集, TLB HOME