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24.04.30
《いい眠りのヒント集》春から夏は、身体をゆるめて早寝早起きを。寝具で寒暖差を調整する
エンベロープの寝具店より、いい眠りに近づくための知識やメソッドをお届けする連載「いい眠りのヒント集」。第4回は「春から夏にかけての睡眠」。
寒暖差のある時季は、洋服を着るように眠りのときも足したり引いたりが大切。保温と調湿コントロールで睡眠の質がぐっと上がります。
■春は一年の中でも気温差が大きい季節
「いまは冬用のふとんを使っているけど、もう少ししたら暑そう……」いま使っている寝具に対して、そう感じている方もいるのでは。
実は、春は一年の中でも気温差の大きい季節。気象庁の2023年のデータでは、3〜5月は寒暖差が平均9.5℃もあるんです。
春は東洋医学の観点でも睡眠や体調が不安定になりやすく、現れる症状のことを「春温」と呼ばれています。発熱、のぼせ、発汗のしづらさ、頭痛、喉の渇きといった症状が生じやすいのだそう。
春こそ休息時間をしっかり確保することが大切なんです。
■春は身体をゆるめて、早寝早起きを。掛けるものは寒暖差に合わせて調整
自律神経が乱れやすい寒暖差があり、身体は交感神経の働きが緊張状態になりやすいので「身体をゆるめる」以下のことを意識してみてください。
・就寝時間の90分前に入浴(しっかりと湯に浸かる)
・こまめに水を飲んだり深呼吸をする(自律神経を整える)
・入浴後にストレッチする(身体をゆるめることで血流もよくなる)
冬は早寝遅起きといわれていますが、春は逆で早寝早起き。日の出がだんだん早くなり日照時間が長くなっていく春は、日の出に沿って起床時間を早めることをおすすめします。
■季節に合った寝具で「自然なあたたかさ」に
春から夏、ぐっすりと眠るために、もうひとつ覚えておきたいのは「寝床内気候」のこと。
寝床内気候の温度は32~34℃、湿度は50%±5%です。(第2回「いい眠りのヒント集」で詳しく紹介しています)。
寒暖差のある春は、この寝床内気候に近づけることをめざして、布団を一枚足したり引いたり調整するのがポイントです。
■軽い掛け心地で保温+湿度コントロールもできる。狭間期にぴったりな一枚掛け
狭間期の寝具をお持ちでない方は、調湿コントロールに優れた「ウール」「羽毛」「真綿」などの素材の寝具とケットで調整することをおすすめします。
◆羊毛たっぷりでさらっとした肌触り「ビラベック ゾマースペシャル肌掛けふとん」
アルプス山脈のミネラルたっぷりの水で育った羊の毛を採用した、羊毛布団。湿気や汗を吸って吐きだしてくれる「毛の表面のスケール」を壊さないように、加工は一切せず自然のまま。さらっとしながらも、肌にかけた瞬間から自然なあたたかみが感じられます。
こんな方に
□ やわらかくふんわりとした肌触りが好き
□ 冬は、既に持っている羽毛布団と一緒に使えるものがいい
□ どちらかというと「寒がり」な体質
◆なめらかな肌あたりで約900gの軽さ「ラネロッシ ウールブランケット」
約900gの軽さでありながら、目が詰まっていて頬ずりしたいほどなめらかな肌あたりの毛布。ごわつき感が一切なく夏も心地よく使えるため、通年使えます。グランド部分を同じウール素材でつくっているのでとても軽く、フィット性の高い一枚です。
こんな方に
□ できれば通年使える寝具を選びたい。収納場所が限られている
□ メイン布団を新調・メンテナンスしたばかり
□ あたたかな肌触りが好き
◆健やかな環境で育ったグースのダウンパワーで薄くて暖かいを実現
「ISHITAYA ufu 羽毛掛け布団 肌掛け」
金沢の老舗寝具店ISHITAYAが手がける「軽い」「あたたかい」「静か」が揃った羽毛布団。ひとつの粒が大きく、ダウンパワーが高い=保温力が高いため、布団をかけるとすぐに身体の熱を移して手足がぽかぽかとあたたまります。ムレることもありません。
こんな方に
□ 春夏に即したグラムの羽毛布団が欲しい
□ メンテナンスしながら末永く使える寝具を選びたい
□ 軽い掛け心地の布団が好き
梅雨時季の長い日本は、その間は布団を干せる日が限られてくるため、汗を吸うだけでなく自力で放出できる素材を選ぶことが重要です。
スムーズな入眠方法や心地よい環境を意識して、季節の変わり目もしっかりと睡眠をとっていきましょう。
カテゴリ:エンベロープの寝具店