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2016.11.15

base works の革小物

東京と高知で靴づくりの教室を開いているbase worksの革小物をご紹介します。工房の様子や革のお手入れ方法も教えてもらいました。

商品ページはこちらから

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ゆっくりと味わいが出てくる天然皮革のアイテム。
お手入れすることによって美しく育ち使うほどに愛着も増していきます。
自分用に、プレゼントに・・・革を取り入れたくなる季節の始まりに、
東京と高知で靴づくりの教室を開いているbase worksの革小物をご紹介します。

ラインナップは財布4型、カードケース、眼鏡ケース。
ご注文後、1ヶ月ほどお時間を頂きお届け致します。

■工房の様子をみせてもらいました

(*写真はbase worksさんにお借りしました)

東京と高知で「手作り靴教室ディヤーズ」を運営されています。

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▲生徒さん達の作品。靴に、お財布、バッグ。つくりたいものを自由に作ります。

 

会社帰りの社会人や主婦などいろんな年代の方が集まって、
それぞれ赴くままに手を動かしています。

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東京校を開校した2012年の翌年、縁あって高知にも開校。
都会で工房を開くとなるとコスト面でも難しいことが多いため、
ものづくりをしている人たちが地方で工房を開くモデルケースになれればと開校されたそうです。

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▲古民家を改装した高知の工房は他県から通う生徒さんもいるのだとか。

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▲生徒さんが作った靴。いい感じに履きこまれていますね。

 

▼base workを主宰する、勝見友彦さん。
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いくつかの職を経たのち、13年ほど前から革のものづくりにたずさわっています。
「足に合わせたよいクツは より積極的に足と身体を動かして、
履く人の支えとなり、足によりよい歩行を生みます。
人 ( 社会 ) と自分の真ん中に 手づくりクツを置いて 足とクツのよい関わり合いを通して
足元から健やかな暮らしを 共感共生する場を広げたい」

 

■こだわりの革

革はイタリア、フィレンツェのタンナー、バダラッシー・カルロ社です。
多くの革は効率優先の合成油・魚油を使い、機械を頼ってなめされたものがほとんですが、
バダラッシー社はイタリア古来の伝統的な皮なめし技法で、化学薬品でなく植物性タンニンを使い
時間をかけてなめされた革に、純度の高い100%ピュアオイル「牛脚油」で
時間をかけながらゆっくりと加油していきます。
時代に逆行するかのように伝統的な革つくりを貫いています。
油が浸透しにくいのでとても時間と手間がかかる作業ですが、その代わりにオイルが抜けにくく、
使い込んだ時の色艶の上がり方がきれいで、美しくエイジングされるのが特徴なのです。

base worksの革小物に使っている‘ミネルバリスシオ’は揉み加工せず、
シボがなく張りと厚みが特徴です。
初めはマットな風合いなので光沢はありませんが、
使う程に色が深くなっていき、どんどん艶がでて、変化が楽しめます。
しっとりとした柔らかな質感も大きな魅力です。
オイルが十二分に加えてあるため、油分の追加は不要です。

 

■財布4型、眼鏡とカードケース

長財布
カードが6枚縦に収納でき、ポケットが3つあります。
1ポケットには小銭を、もう2ポケットはお札を入れたり自由に使えます。
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▲革/ボーネ

ジャバラ長財布
カードが12枚、小銭入れ、ポケットが4つあり、4型のうち1番大容量のお財布です。
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▲革/クロ

 

ジャバラ財布
3ポケットあり、カード、小銭、お札と分けて入れること出来ます。
開けて一目で何があるかわかり、大きさもコンパクト。

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▲革/クロ

ふたつ折り財布
お札入れ、カードは4枚、小銭入れの下にもポケットがあるのでレシートやお守りを忍ばせても。
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▲革/クロ

カードケース
紙の名刺は20枚ほど、プラスチックのカードは10枚ほど入ります。
側面はMDFという集成材木が入っているので外部からの衝撃から守ってくれます。
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▲革/ボーネ

眼鏡ケース
ころんとした形が特徴的。ステッチが効いてます。
内部に付いた鼻あてが、眼鏡が中で動くのを防いでくれます。
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▲革/グリージオ

 

■革の色は6色

全てのアイテムが6色からお選び頂けます。
お好きな色、贈る相手に似合う色、お好みのものがありますように。
ステッチの糸はよりが細かく美しいドイツjulius koch社の糸を使っています。

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▲左から、ボーネ、コニャック、カスターニョ、クロ、パパベロ、グリージオ。

 

二子玉川店では16種の革と糸、ファスナー、ボタンなどを選んでオーダーができ、
またこちらでご紹介しているアイテム以外の財布やバッグ、キーケースもございます。
サンプルもご用意しておりますので、お近くの方はぜひ手にとってご覧ください。

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▲二子玉川店の様子

 

■お手入れ方法やものづくりについて聞いてみました

KOHORO: 革小物を使っていて普段気をつけていることはありますか。

base works: 初めからオイル分が多く含んでおりますので、基本的にクリームを
塗る必要はありません。普段お使いいただく際は手の平からでる油分で充分に補えます。

KOHORO: お財布とかは毎日使うので、味ではなく汚くなってしまうことがあります。
        そうならずに美しく育てるには、どうすればいいんでしょう。

base works: 汚れや大量の汗も、きつく絞った布で汚れを拭き取った後、柔らかい布で乾拭きをすれば十分です。稀なケースですが、環境により革が乾燥してきた場合、デリケートクリームをブラシに取り、目立たないところからすり込みます。乾いたら仕上げブラシで仕上げてください。

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革用ケア用品

KOHORO: 濡れてしまったときの対処法はありますか。

base works: 比較的水に強い革ではありますが、多量の水分を嫌います。
多量の水はカビの原因となり、放置するとカビが革繊維の内側に根を張り、
完全に取り除くことが難しくなります。
もし多量の水分が濡れてしまった場合はすぐ乾いた布で拭き取り、陰干しをしてください。
(ドライヤーや日光に当てるなどの急速乾燥は革の風合いを損ねる原因になります。)
また、シボの内側に入り込んでしまった汚れは、
水気をよく飛ばした後ブラッシングにより掻き出してください。

KOHORO: 色移りはどうでしょうか。

base works: ミネルバボックス及びミネルバリスシオは染料によって染色を施した革の為、衣類と強い摩擦が生じると色移りの可能性があります。 また汗や雨などで衣類やバッグが湿っている状態だと比較的弱い摩擦でも色移りする場合があります。白色など色味の薄いお洋服に合わせる場合はご注意ください。

KOHORO: 工房では「教える」ということが主になっていますが、
今回KOHOROで作品を販売するにあたっての思いを教えて頂けますか。

base works: 自分の身の回りで使うモノは、自分の手になじむ手づくりのモノを使ってほしい。
使ってみて、もっとこうしたい、こんなモノがほしい、と思ったら、
ぜひご自分でも作りに来てください。
手づくりのモノを使う、その入り口になればと思います。

KOHORO: では最後に・・・どんな方に使ってほしいですか?

base works:  つかう人に育ててもらえるよう、つくり手はあくまで人とモノをつなぐ役目。
手にとってホッとなじんでもらえたらと思います。
長年使っていてほつれたり、こわれても、何回でも直せるので、
長く愛用して頂けるとうれしいですね。

 

base works
東京と高知で靴づくりの教室を開いています。

 

カテゴリ:コホロ

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