イベント・ニュースや読みもの note
19.01.25
《リゼッタのアトリエを訪ねて》LA PETITE ROBE NOIRE
リゼッタスタッフに聞いた、服づくりのことやおしゃれのことをお届けする「リゼッタのアトリエを訪ねて」。第1回目のテーマは「LA PETITE ROBE NOIRE」、毎シーズンつくりつづけている黒いドレスのお話をお届けします。
■私らしさを引き出す、黒のドレス
新しい年が明けて、春のコレクションの幕開けとともに登場するのが「LA PETITE ROBE NOIRE」。黒いドレスのシリーズです。
それまで喪服として着られていた黒のドレスを、華やかな場所にも着られるファッションにしたのはココ・シャネル。1926年のことでした。
クレープデシン素材で仕立てたそのドレスは、直線的なシルエット。 刺繍やフリンジなど装飾が好まれた時代に異色な存在でしたが、 瞬く間にセンセーションを巻き起こします。
その後、あらゆるシーンで活躍するようになった黒のドレスは、 1枚は持ちたい定番となりました。
“本物のエレガンスは、自分で創り出す存在の美しさである。”
黒い色を着たときにすっと背筋がのびるのは、そのままの自分になっているからでしょうか。
「特別な日だけでなく、日常でもそんな気持ちでいられるように。 着る人自身になるようなドレスをつくりたくて、 フォーマルに限らず着られる黒いドレスのシリーズを手がけるようになりました」
リゼッタの LA PETITE ROBE NOIRE について、デザイナーの平はそう話します。
■いつでも自分でいられるための、身だしなみ
「La petite robe noire…それは身だしなみ。どんなシーンでもしなやかに溶け込むように自分らしくそこにあるということ」
これは、今季の LA PETITE ROBE NOIRE にリゼッタが添えた言葉です。
身に付ける人が、その人らしくいられる一着になるように。そう願ってつくられた黒いドレスは、時間とともになじんでいきます。
何にも染まらない黒は、自分自身を引き出してくれる色。どんな場面でも「自分」でいられるような心構えを養ってくれるのです。
■私らしさを引き出す、黒のドレス
今シーズン登場するのは、様々な黒。イタリアの生地を中心にリネンシルク、ウール、コットンなど幅広い素材が選ばれています。
織りも平織や綾織、チェック、ジョーゼット、ボイルなど多彩。一口に黒といっても、色々な表情があることを教えてくれます。
最後にコレクションの一部をご紹介しましょう。
胸上の切り替えからテント型に広がるデザインがクラシックなドレス。
なめらかなタッチが特徴で、やや光沢があり、密に織られたしっかりとした生地。小物のコーディネートで晴れの席だけでなく、普段のお出かけにも活躍してくれます。
こちらは縦糸にリネン、横糸にシルクを使った綾織の生地でデザイン。
すっきりとシンプルでありながら、デコルテと袖をコットンボイルに切り替えて素材感の違いが楽しめます。
カテゴリ:リゼッタ, リゼッタのアトリエを訪ねて
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》南フランスのキルト「ブティ」
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》CIRCUS
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》PLATANE FRUIT
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》オリジナルプリントの洋服ができるまで
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》デザイナーが綴る、かごのはなし
-
《リゼッタのアトリエを訪ねて》ハレノヒケノヒ