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22.10.28

《スタッフレポート》編みものへの憧れ。MOORITのビギナーズプロジェクトに挑戦しました

MOORITから初心者でも編みものの基本がわかるキット、ビギナーズプロジェクトが先日リリース。前からずっと編みものに憧れていたエンベロープスタッフみやしたがプロローグのポットマットにチャレンジしました

美しい糸を知っているMOORITがビギナーズキットをリリース

漠然とですが、ずっとやりたかった編みもの。アランニットやMOORITの作品などを社内で見るたびに、複雑だけど、ひとつ一つの糸が関係性の中にあって、細やかな美しい世界に見惚れていました。

▲芸術作品を思わせるMOORITの編みものの世界。2021年に発売された実用本『CONTEMPORARY CABLES 交差編みのパターンブック』は写真集としても楽しめるので購入しました

そんなMOORITからビギナーズプロジェクトがリリースされるとは朗報! MOORITスタッフのかしわくらがわからなかったら教えてくれるというので、こんな貴重な機会はないと思い、リネンバード二子玉川の地下にあるMOORIT WORK ROOMへ行ってきました。

▲セーターやソックスなど、店内にはビギナーズプロジェクトの完成品が並んでいます
▲完成品も糸も、いきいきとした表情。つい触りたくなってしまいます

■ポットマットづくり、さっそく始めてみます!

MOORITのビギナーズプロジェクトはチャプター6のソックスをゴールとし、シリーズ内に7作品があります。その導入となるのがプロローグ(レベル0)の「ポットマット」

▲ポットマットとおやつマット。写真のカラーはくすんだ青「ジョイ」。ほかに青みがかった緑「ポンダー」があります

編みものは中学生のときに1度チャレンジして以来の20年ぶり。超初心者向けのプロローグがあって、安心しました。

ポットマットキットに使われる糸は、イギリス産のウール糸「リトリート」。

これまで触った毛糸とは違って驚くほど軽く、何も持ってないみたいです。ほわほわな触り心地で、ほんのりツヤがあってきれいです。

今回、使う材料と道具はこちら。

▲キットには毛糸と説明書が入っています。用意するのは10号の棒針と編みもの用とじ針、はさみ

説明書には3種類のポットマットの編み方が紹介されています。額縁がついたデザインに惹かれて「メリヤス編みのポットマット」にチャレンジしてみたいと思います。

さっそくスタート。まずは「つくり目」から。つくろうとしているアイテムの幅の3倍分の毛糸を引き出し、そのあとループを指でつくって針に入れます。

2つ目からは左手に糸をかけ、針でひっかけるようにしてつくっていきます。

▲20目できました

メリヤス編みのポットマットは、「表編み」を繰り返すガーター編みと、「表編み」「裏編み」を一段ずつ繰り返すメリヤス編み、最後の仕上げ「伏せ止め」を入れて3種類のテクニックによって完成します。

「作り目、表編み、裏編み、伏せ止めの基本のテクニックがわかれば、セーターも夢じゃないから頑張りましょう」と、スタッフかしわくら。セーターも夢じゃないの?と驚きつつ、意欲が湧いてきます!

▲編んでいるとき、いくつかアドバイスをもらいました。その一つが、出来上がった編み地をみるということ。「数段編んだら、編み地をじっくりと観察してみましょう。編み目の大きさや糸の引き具合など、だんだんわかるようになってきます」

刻々と時間が過ぎ、だいぶ進んできました。

毛糸の手触りがよくて、編み終えた生地のツヤからMOORITの糸のよさを感じます。自分の手によって生地が生まれていくことに静かな感動が……。

午後からスタートして日も落ちる時間になってきました。最後に伏せ止めをしたら、ついに完成です。

伏せ止めは、まるで月桂樹の冠のように端をきれいにかぶせていきます。なんて美しいのでしょう。

できあがりました!

完成後、MOORITスタッフが作品例をつくったときの仕上げ方法「水通し」をやってみました。水通しをすると編み地が整ってきれいに仕上がるそうです。

やり方は、編み地を水に浸けて水分をしみこませて、しっかりと浸透したらタオルに挟んで水気を取り除きます。水分をタオルで取り除く際、こすらないようにだけ気を付けて、あとは自然乾燥します。

▲編み目がくっきりとしました

■実際に使ってみました!ほかのどんなポットマットよりも愛おしい

あまりに編みものの時間が楽しかったので、体験した夜から二つ目のポットマットに着手。2枚のポットマットをさっそく自宅で使ってみました。もともと欲しいなと思っていたニットのポットマットがまさか自分でつくれるとは。使いながら、つくづく糸が美しいなと感じます。

このメリヤス編みのポットマットは、初心者の私でも分かりやすく基本が詰まっています。

説明書の別紙には、プロローグでマスターする「作り目」「表編み」「裏編み」「伏せ止め」の手順がカラー写真とともに記載。これがすごく分かりやすく、さらにビギナーズプロジェクト専用の動画もあるので、途中離脱せず最後までつくれるような心強いバックアップ体制がうれしいです。

ちなみに今回、かしわくらは私と同時進行でポットマットをつくってくれて、私が使ったのは棒針でかしわくらは60㎝の輪針。輪針でも棒針と同じように平らなものが編めます。上達して先々使っていくことを考えると最初から輪針を選ぶのもよいかもしれません。

▲棒針と輪針

自宅で編んでいるとき毛糸が転がってしまったので、MOORITプロジェクトポーチ(アイレット)も購入。扱いやすく、家の中でも外出先でも持ち運びにとても便利。大切な糸をきれいな状態で守ってくれます。

MOORITバケットバッグプロジェクトポーチ(大・小)があります

最初に素敵な糸で、日常で使えるようなアイテムがつくれると、どんどん挑戦したくなります。正直、ものすごくたのしい世界を知ってしまった気がします。

この記事で紹介したアイテム

カテゴリ:スタッフレポート

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