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ブラジル先住民のつくる椅子

東京都庭園美術館へ、楽しみにしていた展示「ブラジル先住民の椅子」を見に行ってきました。

ブラジルの森の奥深くに住む先住民がつくった、儀式や日常のための椅子。
大勢で1本の大木を倒し、遠くに飛んでいく鳥や昨日見たジャガーの走る姿を思い出しながら削り、木の樹液からつくる染料で模様を描いています。

土着感のある造形、とぼけた表情の動物は愛らしくもあり、私たちに知らない生活を想像させます。

ブラジル先住民がつくる椅子をこのように美術館で展示することは、世界ではじめてだそう。少しずつ芸術として認められることで、先住民のつくったものがきちんと歴史として残っていく…と考えると、とても重要な機会であることは確かです。

 

とはいえ、動物の顔をみるとつい「ふふ…」と笑ってしまいます。夏の暑さからのがれた室内動物園のようで、夏休みの子供たちも楽しめる、とても良い展示でした。