2020.2.16
今日のメイクは?
学生のころ、きちんとお化粧をした大人の女性を見ると、自分も大人になったらこうやってばっちりメイクをする時期が来るんだろうな…とぼんやり思っていました。
ところが、一向にメイクに興味をもつ時期は来ず、気付けば大人になって十数年。もちろん、ファンデーションを塗って眉を整えてと最低限のことはしますが、毎日塗るのは口紅ではなく色付きリップクリーム。ハイライトやローライトで立体感を演出…なんてことをしたことがないまま、ここまできてしまいました。
そんな私が、一昨年ふと本屋で見かけたこの本。何となくメイクの雑誌や本はピンとくることがなかったのですが、 タイトルだけの潔い装丁に惹かれて手に取りました。
序盤に登場する「服を着るのと同じ感覚で」という言葉が、私には新鮮で。時にはファンデーションを塗らなくたっていいし、アイラインもひかなくてもいい、という軽やかな提案は、これならできるかも…と思わされます。
写真も美しくて、草場妙子さんの審美眼によって選ばれたアイテムは、どれも魅力的。
「自分を美しく見せたい」という切り口はどうも気恥ずかしくなり避けてしまうのですが、「自由に楽しんで」という切り口は自分に合っていたようです。
ずいぶん前に買った本のことを今になってこぼれ話に書いたのは、最近ふと読み直して、その勢いのままブラウン色のリップを買ってみたから。
残念ながら買ってすぐ風邪をひいてマスク生活が続いているので、まだ使っていません。治ったら、ひっそりと試してみようと思います。