スタッフこぼれ話

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刺繍の自由帳

破れて着られなくなってしまったリネンのパジャマを、「なんでも刺繍をしていい布」にすることにしました。

気になったステッチを試してみたり、図案の一部だけを刺してみたり。サンプラーといっていいのかわかりませんが、刺繍の自由帳やらくがき帳というようなイメージです。

▲失敗してもいいので、初めてのステッチも気軽に取り組めます

これまで、ものをつくるのであればしっかりひとつの作品にしなければ、という思いが強くありました。 刺繍もポーチやハンカチなど、きちんとアイテムとしてできあがっているものに施すばかり。

だけど、楽しむのなら必ずしも作品にしなくてもいい、ということにやっと気づきました。

当たり前のことだと思うのですが、思い込みっておそろしい。 デザインの仕事をしていく中で、ひとつの作品を最後まで完成させると技術も知識も身につく実感があったので、無意識に肩に力が入っていたのかもしれません。

▲自分の名前の頭文字ではないモノグラムもたくさん刺したい

自分の中で勝手につくっていた枠をとっぱらってみると、なんだかとても新鮮な気持ち。創作意欲もむくむくと湧いてきて、しばらくはこの自由な創作活動を楽しめそうです。

きっと他にも凝り固まった思い込みがあるはず。これからもそういうものを見つけては、ほぐしていけたらいいなと思っています。