スタッフこぼれ話

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アイルランドの思い出

家で過ごす時間が増えて、数か月。旅行に行きたい気持ちが高まってきて、過去の海外旅行の写真をみて気を紛らわせています。

海外旅行は何度か行ったことがありますが、特に印象に残っているのは20年近く前に友人といったアイルランド旅行。

▲虹と妖精の国、アイルランド!

今ほどインターネットが盛んではなく、他の国に比べて薄いガイドブックだけを頼りに、未知の国に飛び立ったのでした。

現地では、アイルランドの西に位置するゴールウェイという街を拠点にして、その周りのいくつかの村に遠征に行くような形でした。

訪れた村々は、想像していたよりもずっと田舎で、こういっては何ですが本当に、なにもない!

目に入るのは草と岩と石垣と、それから空と海ばっかり。山もなく、木すらもあまりなかった。

▲ぽつんと置かれたベンチ。あるのは草と石垣だけ
▲散歩していたら行きついた海。波打ち際は泡立っていて、陽の光も幻想的でした
▲ その日泊まる宿は、いくつかのB&Bを訪ねて価格を聞き、その場で決めていました。無謀…

こんなに何にもないのは本当に想定外だったのですが、どこまでも続く石垣と広い空が気持ちよくて、友人と鼻歌を歌いながらひたすら散歩をしていました。

夜出歩くと数メートル先も見えないほど真っ暗で、空には圧倒されるほどの星が(残念ながら写真はありません)。
ガイドブックにはそんなこと、一言も書いてなかったのに。予想外に出会えた景色に何度も驚かされました。

▲天気は変わりやすく、晴れていると思ったら雨が降り、雹が降り、また晴れて虹が出ます
▲石垣に絡む茨。いったいいつからあるのだろう
▲アランニットの故郷、アラン諸島にあるイニシュモア島でみつけたイラスト
▲向こうに見える丘の上まで延々と続く石垣。アランニットにはこの風景がもとになった模様もあるのだとか
▲うろ覚えですが、これはケルトの遺跡だったはず

最近の旅行では、ホテルはネットで事前予約ですし、現地でもスマホが使えますし、情報もたくさんあって、ついつい短い日程にたくさん詰め込んでしまって。

今思い返すと、二人でしたお散歩がなんと贅沢だったんだろうと思います。あんなに満たされた旅は他にはないかも。

遠い地に赴いてのんびりするというのはなかなか勇気のいることですが、いつかまた海外に行けるようになったら、もう一度あんな旅をしてみたいと思っています。