スタッフこぼれ話

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年が明けてからの楽しみは……

1月も1週目が終わり、だんだんと普段の日常が戻ってきたような空気が漂います。みなさまはよい年末年始を過ごされましたでしょうか。
(わたしはといえば、子どもの体調不良で年末年始とは思えないような日々を過ごしていたのですが......親が届けてくれたおせちが唯一の救いでした)

毎年お祭りが終わってしまったような少し寂しさもある1月頭、間髪入れずわたしを楽しませてくれるのがこの時季だけのおいしいもの、ガレットデロワです。1月6日のキリスト教の祭日、エピファニーで食べるお菓子だそうですが、新年早々に出始め1月いっぱい置いてあるお店も多いですよね。

▲いつかのピエールエルメのミニガレットデロワ

アーモンドクリームを敷き詰めたサクサクのパイ生地とヨーロッパのタイルのような表面の柄。一年中おいてあったらいいのに、と思ってしまうほどガレットデロワが好きで、1月は見つけたらついつい買ってしまいます。

▲入っていたら幸運、のフェーブたち

60年代のフランス映画「シェルブールの雨傘」にもガレットデロワを食べるシーンがありますが、わたしはこの時季になるといつも、若きカトリーヌドヌーヴが王冠を被っている美しい画を思い出します。壁紙の柄、ピンクのワンピース、きれいな色合いとは裏腹な物憂げな表情が印象的でした。

フェーブが隠れ、王冠が添えられたつやつやのケーキは、ただ食べるだけじゃなくてみんなで楽しめるのがいいところ。子どもが大きくなったらもっと楽しいんだろうなぁと想像しています。

年末年始はほとんどケーキを食べられなかったので、例年よりもさらに楽しみなガレットデロワ。もうすでにお目当てのお店のものは争奪戦に負けたのですが、欲張らず出合いを楽しみたいと思います。