ひと月前は夏雲が大きな塊を成していたのに、
今はあまり輪郭のない雲が薄っすら空を覆い秋をしみじみと感じさせます。

▲そろそろ雨の日々が始まりそうなので、お日様が名残惜しいです

9月はフランス語でseptembre、
そしてoctobre・novembre・décembre・janvier・février・mars・avril …と続きますが、
スペルに『R』が入ったこれらの月は牡蠣の旬でもあります。
昔は保存状況が現在ほどよくなく、暖かいとすぐに傷んでしまっていたことから
「Rの付いていない月に牡蠣は食べるな」ということわざがあるようですが、
夏場の牡蠣は産卵により栄養が充分に蓄えられておらず味も落ちるそうです。

理に適った言い伝えだったのですね。

ルーアン中心部のマルシェの魚屋さんにはオイスターバーが併設されており、
新鮮な魚介を手軽にいただくことができます。
買い物のついでに楽しんできました。

▲レモンを絞ったり、エシャロットのビネガーソースでいただきます

料理とお酒の相性がよいと相乗効果で更に美味しくなることを
『マリアージュ』と表現しますが、牡蠣と白ワインのそれはそれは美しい結婚でした。
個人的には食欲の秋へと興味がいきがちですが、そういえばスポーツの秋というのもありましたね。
スポーツ?と言えるかどうかわかりませんが、先週末はカフェのウエイター競争が開催されました。

▲お店対抗の体育祭のようでした

トレイにペリエの小瓶とグラス、そしてコーヒーソーサーを載せて
落とさないよう900mを走ってタイムを競います。
こぼしたり割ってしまうと数十秒のペナルティがタイムに加算されるので、
落とさないことを優先させゆっくり進む人と、
とにかく皆から大差をつけて早くゴールしたいタイプの人がいました。
お遊びレースとはいえ、それぞれの人生観を見ているようでもあり面白かったです。
躍動感をうまく写真に収めることができなかったので、特に上手だった人を刺繍にしてみました。

家で真似をしているのですが、走りながらバランスをとるのが非常に難しいです。

▲脇をしめ水平を保ち、上半身をあまり動かさずスーっと走っていました