球根植物が芽を出しました。
春はすぐそこだなと嬉しく思うと同時に、迫る納期に焦っています。

▲思い出しながらスミレの刺繍を

少し前になりますが、新しいコレクションのビジュアル撮影をしました。

今回は明確なテーマを設けませんでしたが、
「ささやかでかけがえのない日々」というフレーズを頭に置きながらつくりました。

生きていると色んなことが起こり、時にやりきれない思いをすることがあります。
私はそんなとき普通の日常の有り難さを痛感し、
過去がなんだかとても輝いているように感じます。

何事でもない日々こそ幸せなんだと、毎日ちゃんと感謝できると
よいのですけれど…実際は忘れてしまいがちです。

▲去年の春、庭にたくさん咲いたスミレ。 押し花にしたはずだけど、どの本だったかな…

フランス人の友人にモデルをしてもらい、
彼女の庭で昼食の準備をする風景を撮りました。

▲ルーアンの街中にある隠れ家のような友人の庭

食卓は「ささやかでかけがえのない」シーンとして
思い浮かべることが多いと思ったからです。

貴重な晴れ間にも恵まれ思い描く画が撮れたので、ほっとしました。
気持ちよく着られるお洋服が仕上がってきていますので、
春を楽しみに待っていてください。

撮影後、お茶の時間に簡単なおやつづくりを教えてもらいました。
生の果物で作るクランブルです。
このとき旬だったプラムをカットし耐熱皿に入れ、小麦粉と砂糖、
それから冷たいバターを合わせてそぼろ状にした生地を上に乗せてオーブンで焼くだけ。
冬なら林檎、夏はベリー類でつくっても美味しいそうです。

▲酸味のある果物にはバニラアイスもお好みで

生地はつくり置きして冷凍しておいたものを使ったので、
おしゃべりしてたらあっという間に焼き上がりました。

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/