フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
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2020.2.14
球根植物が芽を出しました。
春はすぐそこだなと嬉しく思うと同時に、迫る納期に焦っています。
少し前になりますが、新しいコレクションのビジュアル撮影をしました。
今回は明確なテーマを設けませんでしたが、
「ささやかでかけがえのない日々」というフレーズを頭に置きながらつくりました。
生きていると色んなことが起こり、時にやりきれない思いをすることがあります。
私はそんなとき普通の日常の有り難さを痛感し、
過去がなんだかとても輝いているように感じます。
何事でもない日々こそ幸せなんだと、毎日ちゃんと感謝できると
よいのですけれど…実際は忘れてしまいがちです。
フランス人の友人にモデルをしてもらい、
彼女の庭で昼食の準備をする風景を撮りました。
食卓は「ささやかでかけがえのない」シーンとして
思い浮かべることが多いと思ったからです。
貴重な晴れ間にも恵まれ思い描く画が撮れたので、ほっとしました。
気持ちよく着られるお洋服が仕上がってきていますので、
春を楽しみに待っていてください。
撮影後、お茶の時間に簡単なおやつづくりを教えてもらいました。
生の果物で作るクランブルです。
このとき旬だったプラムをカットし耐熱皿に入れ、小麦粉と砂糖、
それから冷たいバターを合わせてそぼろ状にした生地を上に乗せてオーブンで焼くだけ。
冬なら林檎、夏はベリー類でつくっても美味しいそうです。
生地はつくり置きして冷凍しておいたものを使ったので、
おしゃべりしてたらあっという間に焼き上がりました。
ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/