フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
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2021.11.26
11月もそろそろ終わり、2021年はもう残りひと月ほどですね。
今年もマルシェ・ド・ノエルの季節がやってきました。
昨年はCoivid-19の影響で閉鎖されていましたが、
フランスは今のところ中止の意向はないようです。
(お隣ドイツでは今年も開催しないそう)
しかしながら、現在は第5波に直面しているので引き続き注意が必要です。
18歳以上が対象のブースター接種の予約が始まりましたし、
屋外ですが マルシェ・ド・ノエル でも衛生パスの提示が求められます。
まだ安心して海外旅行へ行ける状態ではありませんが、
年末が近づき華やいだ街の様子をほんの少しお届けできればと思います。
ルーアンのメインストリート、Gros Horloge (大時計台) 通りを
一緒に歩いているような気持ちで見てくださると嬉しいです。
まずは通りの名前にもなっている、この街のシンボル 大時計台から。
ライトアップされ黄金の文字盤が美しく輝いています。
吊るされているイルミネーションは毎年変わり、また通りによっても
異なるのであちこち見に行くのも冬の楽しみです。
アーチを潜り抜け突き当りまで進むと正面にカテドラルがそびえ立ち、
広場に並んだ白い小屋から甘いスパイスの香りが漂ってきました。
この小屋はシャレーといいますが、伝統的なスタイルのものを
フランス国内で設計・製造しているそうです。
木材も環境に配慮された国産のものを使用しています。
小さな子供たちがそのうちの一件に集まって、窓から中を一生懸命に覗いていました。
たくさんのツリーを飾り暖炉を囲んだあたたかそうなお家、
そうです、サンタさんのお家です。
この日は平日だったので、サンタさんはお留守。
きっとプレゼントの準備に忙しくしていることでしょう。
さて、散歩していたら小腹が空きましたね。
夕飯前ですが今日は特別に、せっかくですからノエルらしい
お菓子をいただきましょう。
アルザス地方の名物プレッツェルを、勿論ヴァン・ショーと一緒に!
これはノエル以外にも食べるお菓子だと思いますが、
必ずといっていいほどプレッツェルのシャレーが出ています。
ノルマンディでは普段あまり見かけないものなので、
マルシェ・ド・ノエルが有名な地方のお菓子はノエル気分です。
溶かしたチーズをジャガイモやパンにかけたラクレットや焼き栗も
美味しそうでしたが、それはまたの機会に。
お腹もあたたまったし、イルミネーションを見ながら今日は歩いて帰ります。
ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/