クリスマス・イブは家族とささやかなランチを楽しみました。

ですがフランスはオミクロン株の影響で1日あたりの感染数が
10万人を突破してしまいましたので、例年のように大勢の親戚たちと
過ごすことは諦め、数人の家族のみの会食となりました。

今回は義母が招いてくれました。

▲「 来てくれる人を楽しませたいと思うと、何だかいつも可愛らしくなっちゃうのよ」と話していました

あちこち遠くを旅するより自分の庭で本を読むほうが今は好き、
と言う彼女の住まいはいつも居心地よく整えられています。

今日はトナカイをテーマに、少しのグリーンをアクセントに使って
ノエルのテーブルを準備してくれました。

昼間の集合ということもあり、明るい色味にしたのだとか。

前菜はスモークサーモンをライ麦パンに載せて。

厚めにスライスしたバターを挟むのはフランスで覚えた味ですが、
始めはこってりしていてなんかな……と思っていたのに今は大好きです。

▲ディルとレモンも搾って

お肉料理はカルボナード フラマンドという
牛肉をビールで煮込んだ一皿が出てきました。

これはフランドル地方(オランダ南部、ベルギー北部、
フランス北部にかけての地域。リネンの産地でもあります)の家庭料理で、
義母は写真のような平たいパスタが一番合うといいますが、
本場ベルギーでは必ずフライドポテトを付け合わせるそうです。

ノエルだけの特別な料理ではありませんが、仕上げのとろみ付けに
パン・デピスというこの時期に食べる蜂蜜とスパイスが効いた
焼き菓子を入れてつくることから、我が家では冬のメニューです。

▲ パン・デピスにはマスタードを塗って加えます

ホロホロに煮込まれたお肉に甘めのソースが美味しかったです。

お腹いっぱい食べたあとは、散歩を兼ね村の教会へクレッシュを見に行きました。

クレッシュとはキリスト生誕群像という意味で、
誕生の場面をお人形で再現したものです。

まだイブだったため、主役のイエス様はいません。

▲25日のお誕生日に赤ちゃんが運ばれてきます

教会を出るともうすっかり暗くなっていました。

▲教会正面のイルミネーションはお誕生の様子でした

この日もゆっくり食後のブッシュドノエルを食べていたら
お腹をドロドロに汚した猫が帰ってきて、
全員で大騒ぎしながらお風呂に入れたり、
理由が思い出せない小さなことですぐ口喧嘩になったりと、
毎度のことながら相変わらずドタバタのソリアノ家でしたが、
今年もどうにか皆元気に1年を終えることができそうです。

皆様もよいお年をお迎えください。

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/