新しい年を迎え早くも2週間ほどが経ちますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は春の納期に向け縫製業務に忙しくしています。

仕事納めも始めも特にないまま続けていたので、
新年をきっかけに何かささやかでも変化が欲しいなと考えました。

お洋服を作る際に出る端切れを使い、花や動物たちの
モチーフを刺繍したハンカチをつくっています。

ENYOを始めてから今日まで少しずつ新しい図案を
増やしてきました。

今年はこのアトリエだよりに毎回ひとつずつ、
各月の季節や記事の内容に合う刺繍が入った
ハンカチを掲載していこうと思います。

そういうわけで、まず最初は干支のウサギです。
耳をピンと立て、こちらを注視している様子を刺しました。

▲飛躍の年になりますように

年末に予定されていた家族行事に体調が優れず
参加できなかった人がいたため、
先週末に改めて一緒に昼食をとりました。

ルーアンから海のある方角へ畑中の一本道をずっと進みます。

道中、ヤドリギが沢山生えた屋敷林が見えました。

こちらではその1年の幸せを運んでくれる縁起物として、
お正月に飾る習慣があります。

▲分け方として、鳥の巣はお椀型、ヤドリギはポンポンのように丸く生えています

海辺の家では、義母がフィッシュマーケットの
新鮮な海産物を振る舞ってくれました。

オイルとバターで軽くソテーしたホタテの美味しかったこと!

付け合せはマーシュという冬が旬の葉物野菜を
ヴィネグレットソースで和えたもの。

生で食べられ栄養価も豊富なことから、
この時期に食べるサラダにはよく使われます。

▲日本語では「ノヂシャ」というそうです

デザートはパンデピスとスパイスクッキーをいただきました。

どちらも寒い季節に作るお菓子で、
夫たち兄妹は子供の頃から親しんできたそうです。

レシピを聞いて自分でもつくってみたことがあるのですが、
なかなか同じ味になりません。

しっかりスパイスが効いているのにどこか優しい味で、
かといって甘すぎるのでもなく、母の味とは不思議なものです。

▲パンデピスはオレンジ風味やドライフルーツ入りなどもありますが、義母のはプレーンなタイプ

ノエルにプレゼント交換ができなかったので、
私にも数週間遅れのサンタさんがやってきました。

中身は勿論嬉しかったのですが、包み紙があんまり
可愛くて大事にとってあります。

▲カマンベールチーズに林檎、モン・サン・ミッシェルとノルマンディを代表するシンボルたち

保管しておいても後に使うことはないのですが、
好みの印刷紙を見つけるとどうしても捨てられません。

こうした日常の小さなお気に入りが、私の創作意欲を
沸き立たせてくれるようにも感じています。

ENYO ソリアノ
http://laviedenyo.blogspot.com/