フランスルーアンの街で服づくりをするデザイナー、
ソリアノ綾佳さんからのお便りをご紹介します。
ルーアンは、パリから電車で1時間ほどの場所にある街。
この街でソリアノさんは自身の目で選んだリネンで服を仕立て、
年に一度リリース。エンベロープでもその作品をご紹介しています。
ソリアノさんについての紹介記事はこちらから »
2015.6.12
ようやく初夏を感じるようになった6月、今年もフラックスが咲きました。
リネン畑がある地域は、同じノルマンディでもルーアンの街並みとは違い、
牛が草を食んでいる のどかな風景の中にあります。
この辺りは1年中風がよく吹くところで、細長いフラックスは今日も波を打って揺れていました。
畑が薄い青色のグラデーションを作る様は本当に美しく、いつまでも見ていたい景色です。
花の終わりは、種を収納するシードボールになります。
ひと月ほどでそれがぷっくりと膨らみ、収穫の時期を迎えます。
収穫後、フランス語で ”浸水” という意味の工程が待っているのですが、
乾燥して黄金色になった畑もまた圧巻です。
柔らかい緑色に伸びたフラックスが、小さな青い花を付け、金色に熟していく、
リネン畑は夏の間に色々な顔を見せてくれます。
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ENYO ソリアノ綾佳
http://laviedenyo.blogspot.fr/