澄み渡る大空が気持ちよかった週末。
フレンチリネンの産地ドゥドゥヴィルで毎年開催されている、リネン祭りに行ってきました。
お祭りの数あるプログラムの中でも、直接生産者の方からレクチャーを受けられる、
リネン農場の見学ツアーに参加しました。

色々教えていただいた中で特に興味深かったのは、
なぜノルマンディがリネンの一大産地になったのか、ということです。
ここの風土がリネン作りに適していたことは勿論ですが、
他にも歴史背景が大きく関わっていたことがわかりました。

そもそも、フレンチリネンの始まりは古代ローマ人がエジプトから持ち込んだことによります。
それが今よりも2000年位前のこと。
それから17世紀、その頃フランスには約30万ヘクタールのリネン畑があったそうですが、
リネンよりも安く簡単にできるコットンが勢力を増そうとしていました。
ところが、ナポレオンがとった対英国経済封鎖政策により船舶の入港が制限され、
その結果フランスにコットン産業が介入しにくくなり、リネンが衰退せずに済んだそうです。

まさか、あのナポレオンが今日のリネン産業に関係していただなんて。
頭の中であっちへこっちへ時代をタイムスリップし、
改めてリネン畑を見ると、なんだかより愛おしく感じました。

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まだ少し花が咲いているものもありますが、シードボールが少しづつ膨らみ熟し始めています。
生産者の方によりますと、収穫は7月14日 フランス革命記念日(!)の頃だそうですよ。

高品質のリネンシードを証明するマーク。種のパッケージなどについています。

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ENYO ソリアノ綾佳
http://laviedenyo.blogspot.fr/