義理の祖父母を訪ね海辺の街へ行ってきました。

▲目の前に船着き場がある、街で最も活気のある通りに住み始めました

▲冬の静かな海もまたいいものです

少し前に引っ越しをしたばかりの二人は、
それまで​小さな村に​長い​間暮らしていました。

村には週に何度かお医者さんが診察に来るのですが、
病院がないところでの生活を家族が心配し、
ルーアンに来ることを勧めた義母と
慣れ親しんだ場所を離れたくない祖父母、
両者の意見の間をとってこの街に落ち着きました。

特におじいちゃんが元気を失くしてしまったと
聞いていたのですが、実際に遊びに来てみると
そんなこともない様子。

なんでも引越し先のアパルトモンに、
偶然にも昔の仕事仲間が住んでいたそうです。

毎日お互いの部屋を行き来してはお喋りに興じ、
おばあちゃん曰く学生寮のようだとか。

楽しそうな生活ぶりが垣間見えてほっとしました。
おばあちゃんが焼いてくれた林檎のケーキを食べながら、
新しい住まいのこと、日本の家族のことたくさん話をしました。

▲林檎とバターをたっぷり使ったノルマンディらしいケーキ

長生きの秘訣は日々忙しく過ごす、だそうです。
「毎日やることがあると、終わるまで死ねないでしょう?」とのこと。​

​やること、というのも人それぞれ違う役割があるのだそうで、
例えそれが他人にとってくだらないことであっても、
やることがあるのは生きている証拠なんだそうです。

私はいつも寝る前に「今日は忙しかったな」とか、
「やんなきゃいけないこと明日に持ち越しちゃったな」
と考えることが多いのですが、それも生きているが故だったのですね。

 

▲漁師だったおじいちゃん、棚の上に船を飾っています

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ENYO  ソリアノ綾佳

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